宝石の国
『宝石の国』(市川春子) の連載再開を記念して、6月24日午前0時~6月30日午後8時40分までの10,000分限定で最新話直前までコミックDAYSで無料公開!
人類が滅んだ後の世界。人類の精神は月人に、肉は水棲生物に、骨は宝石に転生し、それぞれ独自の進化を遂げている。たぶん、そんな設定だったと思う。
マンガは難しいんですよ。哲学的というか。手塚治虫の影響を受けてるなあ、という感じのタッチで、昭和の少女漫画を思わせる複雑な心理描写が施されている。
まず、主人公たちが「宝石」という世界観についていかないといけない。宝石が擬人化されて、しかも美少年化されているから、さらにハードルが高いです。
アニメ版
アニメ化されて、声と動きがつくことで辛うじて共感できるようになりました。すぐ割れてしまったり、別の素材で補強したり、仏さまの大群が笑顔で襲ってきたりで、その世界の「自明」を説明なしに展開していく。
だから、その波長と合ったときに「宝石の悲しみ」が染み渡ってきます。
東京と大阪では、アニメ化5周年記念ということで、オールナイト上映するみたい。確かにファンが多そう。
【THEATER FES】『宝石の国』放送5周年記念 全話オールナイト上映会
現時点でも
単行本の三巻まで無料公開。ちょうどアニメ版の終わりのところまで。アンタークの蘊蓄が光る。宝石たちに「生きるとは何か」の問いを突きつけられます。
Amazonも、限定公開してますね。ブラウザ版に限り無料になってます。
主人公のフォスには「弱さ」という美点があるのだと思う。でも自分ではその良さに気づいていない。周囲からも侮られている。「先生」だけは気づいてたような。
ただ、友人を失う悲しみからフォスが異形のものへとパワーアップし、さらに苦しみの渦に巻き込まれる。これはどうやって終わればいい物語なのだろうか。
連載が再開するということは、その目処が立ったのかな。
まとめ
アニメの続きはまだですか。