Jazzと読書の日々

iPadを筆記具として使う方法を模索します

Logseqでcssをカスタマイズする方法

とても原始的。

Logseq

LogseqのWeb版をWeb Inspectorで調べます。Logseqはアプリ版とWeb版で一貫性を持たせているので、cssの調査がしやすいです。

SafariにWeb Inspectorを組み込もう - Jazzと読書の日々

具体例

SafariでLive Demoを開きWeb Inspectorを起動します。たとえばタイトルを調べたいときは、Web Inspectorのカーソルでタイトルをタップ。すると該当HTMLが開きます。

見ると直前のclassに"title"が指定されているので「custom.cssでは .title {color: darkred;}が使えそうだ」と当たりがつきます。

custom.cssでの書き方

じゃあ、そのままcustom.cssに書けば配色が反映するかといえば、そう簡単にいきません。何も起こらないことのほうが多い。

もし色が変わらないときは .titleではなく.page-titleなど、他のクラスに書き換えてみる。あるいは、idのある親タグを利用し #main-content-container .title {color: darkred;}と限定します。

どれもうまくいかない場合は、優先順位を上げます。.title {color: darkred !important;}とする。最終手段ですね。

効果が出るまで、思いつくパターンを組み合わせていきます。クラスの指定は試行錯誤なのです。

まとめ

cssのカスタマイズは力技と運。

Textwellでもボード表示にしてみましたCardy

名前をCardyに変更します。

Cardy

Textwell 2.1.1
分類: 仕事効率化,ユーティリティ
価格: ¥370 (Sociomedia)

Logseqのボード表示が面白いのでTextwellのCardでも実現してみました。

Import Textwell ActionCardy

表示の切り替え

ボード表示はiPadのみにしました。横に4枚のカードが並ぶ形式なので画面が広くないと使えないからです。ポートレートだと従来の短冊表示、ランドスケープでボード表示になります。縦持ち/横持ちで表示が切り替わる。

何をするもの?

Scrivenerのコルクボードを意識したもの。文章の構成を可視化するツールです。

空行で挟まれた範囲をカードと見なし、並べ替えることで段落の入れ替えをします。純正アクションのReorderに似ていますが、違いはCardyが初めの数行しか表示しないこと。場所を取らないので全体図が俯瞰しやすくなると思います。

目次機能

カードをタップすると、その段落の先頭にカーソルを移動してCardyを終了します。ジャンプ機能。Cardyを目次としても活用できます。

カード削除

カードの左端にある黄色いタグをタップすると、そのカードを切り取ります。切り取られたカードはクリップボードにスタックします。追加して保存される。なのでCardy終了後にペーストすれば、切り取った部分の移動と同じことになります。

正規表現検索

Findアクションを取り込みました。単語を選択状態にしてCardyを起動すると、その単語を含む段落のみを表示します。ヒット数もカウントします。

検索には正規表現が使え、複雑な条件での絞り込みもできます。カード型データベースぽい使い方になります。

行分割

二本指でタップすると、段落単位から行単位にカードが変化します。カードを割ることができる。もう一度、二本指でタップすると段落単位に戻ります。

オフラインのときは、この機能は使えません。

なぜCardyなの?

Textwellにアウトライナーを装備したい。それが最初の目標だからです。WorkFlowyやLogseqのCardyのようにしたいのですが、実力がないからなかなか到達できない。

とはいえ、修正のたびに名前が変わるのも変です。Textwellに合った「容れもの」を作る。今の形式でも「カードが集まったものがページである」というコンセプトは実現できています。それでいいんじゃないかと思えてきました。

まとめ

最近アニミズムの本を読んでいて「文字も魂を持つとしたら」と夢想しています。ずっと取り組んでいるテーマですけどね、テキストを生き物として育てるエディタ。Cardyスタイルはそれに近い。

LogseqからTextwellに転送するボタンをつけてみた

ボタン一発。

Logseq

Logseq 0.7.4
分類: 仕事効率化
価格: 無料 (Logseq, Inc.)

Logseqはエクスポートに手間がかかる。この弱点を補うために出力ボタンを作りました。実際こんなことが出来るとは自分でも思ってなかった。でも便利。

設定

custom.js に下記スクリプトを書き加えます。

e = document.createElement("div");
e.id = "ShareOut";
e.innerHTML = "";
e.style = "font-size:20px;margin-right:10px;"
head.lastChild.prepend(e);

ShareOut.onclick = function(){
  p = document.querySelectorAll(".ls-block");
  s = "";
  for(i=0; i<p.length; i++){
    if(p[i].getAttribute("level")=="1") s+= "\n";
    s+= p[i].querySelector(".block-content").innerText;
  }
  s = s.replace(/^\n+/, "");
  s = "textwell://replace?text=" + encodeURIComponent(s);
  window.open(s);
}

https://wineroses.github.io/js/Logseq_to_Textwell.js

使い方

custom.jsの読み込みに成功すると、右上のメニューにボタンが追加され、タップするとTextwellに転送できます。段落前に空行が入る「カード形式」に変換します。

⚠ 注意

テキスト抜き出しなのでMarkdownは消えます。とくにリンクや画像が消えてしまう。内部にMarkdownがなくて変換後のHTMLしかないのです。しかも拡大ボタンとかの追加項目があり、そのままでは使えません。
今回は諦めて、引き続きMarkdownの行方を捜索します。

カスタマイズ

スクリプトはURLスキームでwindow.openする方法なので、そこを書き換えれば直接BearやObsidianに転送することもできます。ご自由にカスタマイズしてください。

custom.jsを読み込まない場合

以前はキャッシュクリアが必要だったのですが、今のバージョンだとLogseqを再起動するだけでcustom.jsを更新するようになりました。実験が捗ります。

まとめ

融即分有。以前のLogseqアクションと組み合わせると一体感がハンパない。

追記

Subtext 1.0.1
分類: 開発ツール,ユーティリティ
価格: 無料 (Charcoal Design)

Logseqフォルダ内のlogseqフォルダにcustom.jsが入っていると、起動時に読み込んで拡張機能を有効にします。custom.jsを直接書く場合はsubtextが便利です。

Logseqにスライドカーソルを装備する custom.js - Jazzと読書の日々

追記2

一度custom.jsやcustom.cssを作るとLogseq本体で編集できます。検索でcustom.を探すと出てくる。開くこともできる。ただし、カーソルがうまく動きません。

外付けキーボードなら大丈夫なんですけどね。

Logseqに三色マーカー機能を付けてみた

いつもの。

Logseq

Logseq 0.7.4
分類: 仕事効率化
価格: 無料 (Logseq, Inc.)

強調やイタリックは日本語では目立たない。それで蛍光ペンでマーカーを引いたような表示に変えるcssです。

イタリック

Logseqのイタリックは_で囲む記法ですが、日本語だと効果がないんです。これ、バグだと思うなあ。*で囲むのは有効。こちらで代用することになります。

.ls-block b{
  background: linear-gradient(transparent 60%, pink 60%);
}
.ls-block i{
  background: linear-gradient(transparent 60%, skyblue 60%);
}

二重装飾

強調にイタリックを追加すると、その場合は_でも通じます。**_文字_**といった方式ですね。ツールバーから「B」と「I」。二重に装飾するとマーカーがオレンジ色になります。さらに手打ちで*__文字__*とするとオマケがつきます。

.ls-block b>i{
  background: linear-gradient(transparent 60%, orange 60%);
}
.ls-block i>b{
  background: linear-gradient(transparent 60%, lime 60%);
}

その気になればb>bi>iも設定できる。

タグ装飾

#Tagのようなタグに背景色をつけました。ボタンぽくなります。ついつい押してしまいそうになるのが狙いめです。

.ls-block a.tag{
  background: aquamarine;
  border-radius: 3px;
  padding: 3px;
  padding-bottom: 0px;
}

まとめ

いずれもcustom.cssに追記することで有効になります。派手派手。

基礎からわかる古代エジプト語講座

参考書を手に入れた。

ヒエログリフを書こう

ヒエログリフを書こう!
Philip Ardagh (著), 林啓恵 (翻訳), 吉村作治 (監修) 形式: Kindle
こんな入門書が欲しかった!――吉村教授絶賛!あなたにも、ヒエログリフが書ける!読める!基本アルファベットから練習問題まで、ヒエログリフの世界がわかる「超」入門書。ヒエログリフ観光スポットがわかる「エジプト・ヒエログリフマップ」付き。

古代エジプト語を基礎から勉強できます。備えあれば何とやら。いざ古代エジプトへ出向になっても安心。タイムマシンに乗って、ピラミッドの作り方を指導するのはあなたかも知れません。

VSO

古代エジプト語は動詞から始まります。述語+主語+目的語。句読点はありません。左から右に書いたり、右から左に書いたりします。大丈夫。動物たちの顔が左向きだったら左から読む。右向きなら右から。縦書きのときもあるけど、顔が決め手です。

𓂈𓅓 𓀀 𓅓𓊃𓎛𓆊 (聞く、私は、ワニを)

面白いのは代名詞ですね。「𓀀」が「私は」なのですが、正確に言うと所有格です。「私の」ということ。所有格で「聞く 𓂈𓅓」という動詞を修飾している。これを主語と呼ぶのは後知恵です。古代エジプト人にとって主体はまだない。動作を起点に状況を描写する言語構造だったと思われます。

形声文字

象形文字と思ったら表音文字でした。アルファベットと同じ。表音文字だけど、母音は書きません。ヘブライ語か、と思いますね。おかげで同じ綴りでも読みが違ったりします。なので、読みを書いた後に決定詞というものを付けます。人間のことだったら人間の絵を、鳥の話だったら鳥の絵を付けます。そこは象形文字なのです。

漢字で言うところの形声文字。ツクリが読み方を表し、ヘンが分類を示す。そういう構成になってます。「河」は水に関わることだからサンズイで、音は「可」と同じ。古代エジプト語はこの形声文字と同じ発想で作られています。

𓅓𓊃𓎛𓆊 (メセフ)

「メセフ」は「ワニ」という意味です。だから「𓆊」が決定詞として付加されます。すごいですね。読み方がわからなくても最後の決定詞だけで意味がわかる。他の部分は子音です。「𓅓」が「m」、「𓊃」が「s」、「𓎛」が「h」に当たります。「msh」で「ワニ系」だから、読むときは母音を補完して「meseh」と判明するわけです。

数学

古代エジプト天文学幾何学の発達した文化です。ナイル川の氾濫を予測し、土地の測量を行った。なので数学が発展しています。

𓂭 𓆼 𓍢 𓎆 𓏺 (11,111)〜 𓂵 𓇄 𓍪 𓎎 𓐂 (99,999)

まだまだ上を表す数字はあるけど、Unicodeでは99,999まで。古代エジプトでは十進法を採用していました。万の位を表しているのは「人の指」。千の位は「蓮の花」のようです。ちなみに英語の「digital」も「人の指」という意味です。

日常会話

オマケで日常会話集もついています。古代エジプト人とお近づきになったら、こちらから声をかけてみましょう。

𓉔𓇌𓀁(ヘイ) こんにちは!
𓇋𓅱𓎡𓏏𓈖𓌙𓅯 (イウエクチェン) どこにいるの?
𓋴𓈖𓃀𓏏 (セネブティ) お元気で!

実践講座

あと、途中から吉村先生が出てきて「では、実際に発掘された遺跡の文字を読んでみましょう」と応用編が始まります。古代エジプトの世界観がわからないと供養文や死者の書が読めないですからね。お手軽エジプト観光案内つき。

もちろん、かのロゼッタストーンも出てきます。シャンポリオンがどれほど凄いか実感できます。それまでは象形文字だと思われ、判じ絵のように扱われてきた。それを記号として解読する着想は、ある意味「構造主義」の先駆けじゃないでしょうか。

まとめ

神様の名前が多すぎ。次は古代エジプト神話を調べないと。

LogseqのCardyは新しい書き方を提案する

WorkFlowyやDynalistでやってきたことの集大成。

Cardyとは何か

「カードが集まることでページが構成される」。そうしたコンセプトをスタイルで表現しました。custom.cssで作ります。前回の記事を参照してください。

Cardyには二つのモードがあります。それぞれ短冊形式とボード形式と呼ぶことにします。ドキュメントモードのボタンを押すと切り替わります。

この二つのモードには、前に書いた「園芸師と建築家」が背景にあります。短冊形式は園芸師で、アイデアを膨らませるのに使います。ボード形式は建築家。素材を組み立てて、一つの作品に仕上げる。そういう用途です。

短冊形式

短冊形式はアウトラインを育てるモードです。ブロックの範囲をカードとして視覚化します。ブロックに背景色が付き、親ブロックが子ブロックを包み込むように表示されます。カードが有機体のように振る舞い始める。面白いんですよ。

ブロックを並べ替えるときは短冊形式をお使いください。折りたたんでから移動すると「接木する感じ」が起こります。インデントすると吸い込まれる。部分的に集中したい場合は、ズームを使うことで視野を限定することもできます。

連想を出来るだけ拾う。それを並べ替え、刈り込むうちに形が生まれてきます。何が描きたかったか見えてくる。カードの中にカードが並び、多細胞化していきます。

ボード形式

ボード形式はアウトラインを作るモードです。流れを俯瞰するときに使います。カードがそれぞれパワーポイントのスライドのように見えるでしょう。タイトルと内容が可視化される。これで論の組み立てを考えます。

この表示では子ブロックの移動がしやすい。グループにトピックが入っている感じですね。このトピックを別のグループに振り分ける。細かな並べ替えには向いていませんが、トピックの移動が平面的になるので発想を大きく変えることができます。

このモードで子ブロックの追加は[shift]+[return]になります。通常の改行だと、ブロック内改行として扱われます。タイトルをインデントすると左のカードに取り込まれたり、ややルールが捉えられるまで難儀はするけど。

ととのえる

「ととのえる」には「整える」と「調える」があります。このニュアンスの違いを考えるには「整理」と「調理」に置き換えてもいい。

整理は「乱れた状態を落ち着かせること」を指し、調理は「素材を加工して、より美味しくすること」を意味します。整理はゼロを目指すのに対し、調理はプラスを伸ばすところに重点があります。整理は「土地を整理する」のように更地に戻すときにも使う。それがゼロ地点だからでしょう。調理にそのニュアンスはありません。

そう単純化してみると「書くこと」にも二面性があると思います。ボード形式で論の構造を作るまでが「整理」ではないでしょうか。ここで立ち止まらず再び短冊形式に戻し、肉付けしていく。構造を崩す。そこに「調理」があるように感じます。

なぜ「調理」かと言えば「読者」がいるからでしょう。作品を「食べてくれる人」がいる。「整理」は自己完結するけれど「調理」には他者が介在する。同じ「ととのえる」でも「調える」は外部に開かれています。響き合い「調べ」となる。

とはいえ、ブログは「整理」の段階で出してますね。いろいろ実験して「いま、こんな感じ」を公開している。それでいいんじゃないかと思っています。たまに「いい調理」ができたりするとうれしい。

まとめ

Logseq 0.7.4
分類: 仕事効率化
価格: 無料 (Logseq, Inc.)

この記事もCardyで書きましたが、とくにボード形式は「これだ」と思いました。LifeLogの振り返りに最適で、ブログの下書きでも見通しやすい。悪くないです。

市川春子『宝石の国』が6月末まで全話無料

宝石の国

宝石の国』(市川春子) の連載再開を記念して、6月24日午前0時~6月30日午後8時40分までの10,000分限定で最新話直前までコミックDAYSで無料公開!

人類が滅んだ後の世界。人類の精神は月人に、肉は水棲生物に、骨は宝石に転生し、それぞれ独自の進化を遂げている。たぶん、そんな設定だったと思う。

マンガは難しいんですよ。哲学的というか。手塚治虫の影響を受けてるなあ、という感じのタッチで、昭和の少女漫画を思わせる複雑な心理描写が施されている。

まず、主人公たちが「宝石」という世界観についていかないといけない。宝石が擬人化されて、しかも美少年化されているから、さらにハードルが高いです。

アニメ版

アニメ化されて、声と動きがつくことで辛うじて共感できるようになりました。すぐ割れてしまったり、別の素材で補強したり、仏さまの大群が笑顔で襲ってきたりで、その世界の「自明」を説明なしに展開していく。

だから、その波長と合ったときに「宝石の悲しみ」が染み渡ってきます。

東京と大阪では、アニメ化5周年記念ということで、オールナイト上映するみたい。確かにファンが多そう。

【THEATER FES】『宝石の国』放送5周年記念 全話オールナイト上映会

現時点でも

単行本の三巻まで無料公開。ちょうどアニメ版の終わりのところまで。アンタークの蘊蓄が光る。宝石たちに「生きるとは何か」の問いを突きつけられます。

宝石の国(1) (アフタヌーンコミックス)
市川春子 (著) 形式: Kindle
今から遠い未来、宝石のカラダを持つ28人は、彼らを装飾品にしようと襲い掛かる月人に備えるべく、戦闘や医療などそれぞれの持ち場についていた。月人と戦うことを望みながら、何も役割を与えられていなかったフォスは、宝石たちを束ねる金剛先生から博物誌を編むように頼まれる。

Amazonも、限定公開してますね。ブラウザ版に限り無料になってます。

主人公のフォスには「弱さ」という美点があるのだと思う。でも自分ではその良さに気づいていない。周囲からも侮られている。「先生」だけは気づいてたような。

ただ、友人を失う悲しみからフォスが異形のものへとパワーアップし、さらに苦しみの渦に巻き込まれる。これはどうやって終わればいい物語なのだろうか。

連載が再開するということは、その目処が立ったのかな。

まとめ

アニメの続きはまだですか。