物理キーボードにはない沼地。
Wes配列
「ウェス・モンゴメリーのためのローマ字入力」というコンセプトで、何がどうだとは言えませんが、もうこれしか使ってない。
iPadで十本指を使うことはできません。 いまこうして打っていても中指だけですね、使ってるのは。 すると可動範囲は狭いものです。 キーの数は少ない方がいい。
フリックかな入力はよく考えてあります。 片手でカバーできるのは3×3の範囲。 負荷の少ない運指はこの布陣が限界。 これを基調にしたのがWes配列です。
変更点
ローマ字で「hwa」と打つと「ファ」が出ます。 だったら「bwa」で「ヴァ」がほしいじゃないですか。 でもその入力は用意されていない。
今回azooKeyのカスタマイズに「末尾の文字を置換」というアクションが増えていることに気づきました。 これ、「bw」を「v」に置き換えるができるんです。
鳥肌が立ちましたね。 「bwitogenshutain」で「ヴィトゲンシュタイン」。
ローマ字とは何か
もし戦国時代に来た南蛮人の表記を指すなら「南蛮字」と呼んだはず。 もう少し詳しくても「ポルトガル字」になるくらいでしょう。 なぜ「ローマ字」なのか。
それは江戸時代の蘭学でもない。 明治の文明開化でもない。 もっともっと昔の奈良時代に「ローマ帝国」から伝わっていた。 シルクロード経由で「ローマの文字」を見たことかあり、それを「ローマ字」と呼んだとしか考えられない。
正倉院にあるんじゃないかな。 「ギヤマンの鐘」か何か木箱に入ってて、トリセツがラテン語で書かれてるのって。 「和尚、この文字はなんですか。我らには読めませぬ」。 「これは遠く大秦国で用いられた秘教の文字じゃ。誰もその読み方は知らぬ」と。
あ、知らないんだったらおかしいか。 密かに興福寺あたりで研究されてて、一部の者たちは読むことができた。 でも門外不出で、その禁を破ったものは闇へと葬られ、一般に知られることはなかった。 文献にも記載はない。
時は過ぎ、群雄割拠の時代になり、ポルトガルから宣教師が訪れたとき、彼らの使う言葉を見た南都の僧侶が「これはローマ字では」と漏らしたばかりにその場で斬殺。 これが却って「ローマ字」に日が当たる機会となった。
「ローマ」は秘伝の隠語では「羅馬」や「老蛮」と書かれる。 以降、西洋の言葉は「老蛮字」や「南蛮字」と呼ばれるようになり、今に至るのであった、云々。
以上はもちろんウソで、西周までは「洋字」と呼ばれていたようです。 「ローマ字」という呼称を使い始めるのは東大初代総長の外山正一。 「羅馬字会」というのを発足し、日本語のローマ字化を推奨しています。
それにしてもなぜ「ラテン字」と呼ばなかったのだろう。
まとめ
V音の表記を「ヴ」にした人、F音が「フ」なのと辻褄が合わないから、別の人の発案なのだろうか。 V音、梵語に出てきそうだから「弘法大師がその祖」でも納得するけど。