Jazzと読書の日々

iPadを筆記具として使う方法を模索します

ノートアプリ探訪:Evernoteはすべての始まり

絶滅危惧種

Evernote

Evernote 10.29
分類: 仕事効率化,ユーティリティ
価格: 無料 (Evernote)

Evernoteの登場は衝撃的だった。誰もが熱狂し、依存し、やがて失望した。その没落によってさまざまなアプリが生み出され「Evernoteの穴」を埋めようとしている。
でも埋まることなどないのです。

evernote/evernote-ios-x-callback-url

Textwell連携

Textwell 2.0.3
分類: 仕事効率化,ユーティリティ
価格: ¥370 (Sociomedia)

URLスキームでEvernoteに書き込みます。Markdownの見出しは、Evernote上で「#」のあとのスペースを入れ直すと「見出しだったんか」みたいな動作をします。

Import Textwell ActionEvernote

何が良かったか

それまで「クラウド」というとDropboxでした。パソコンにあるファイルがスマホにもある。意識しなくてもネット上に自分のフォルダがある。そういう感覚ですね。
これを「ノート」で実現したのがEvernoteです。どこでも同じ情報を参照できる。わくわくします。フォルダではなく「ノートブック」。画像や音声も同じメタファーで扱える。パソコンのメタファーを使わなくてもパーソナルな情報管理ができる。
何をしているかといえば「非公開のブログ」です。mixiと変わりません。それが「ノートブック」をメタファーとすることで編集し直せるようになっている。これだけのことなのにネットの使い方が変わりました。他人に見せることを意識しなくて済む、未完成なアイデアを書き留める場所になる。その意味にみんなが気づいた。
そして、さらに新しい可能性をEvernoteの中に膨らませていったのです。

なぜ廃れたか

実はユーザー数は減ってなくて、むしろ増えているようです。でもそれは、パソコンやスマホにバンドルされることが多いからでしょう。使っているか、と訊かれたら、その数はグッと減るんじゃないだろうか。
ノートが増えると重くなる。バージョンアップのたびにバグが増える。フィル・リービンが追い出された。無料で同期できるデバイスの数を制限した。ゾウさんよりクマさんのほうがかわいい。いろいろ理由はあると思います。
でも個人的に思うのは「出力」が弱い。他のアプリに転送する方法を持ってないんですよね。閉じてるのです。アイデアの保管庫だから、そこから広げる手段がほしいのに、再活用する手がない。検索に力を入れて対応しているけれど、検索結果をどうするかまでは考えていない。そこがどうにも。

まとめ

どんなサービスが出てきてもEvernoteと比較されます。ノートアプリの基本通貨。久しぶりに触ったけれど、やっぱり面白い。ショートカットを使うと拡張できますね。ホーム画面にブックマークを置き、素速くEvernoteに追記できる。最強かな。

Evernoteに追記 : https://www.icloud.com/shortcuts/4b1bdb0b58a84054a9f5527f12e74692