「紙」の裏に世界。
Bing
Textwellはインターネットを内包しています。それが最大の特徴かもしれません。今回はBingをアクションにしましたが、Wikipediaにしてもいいし、国会図書館にしてもいい。専用のアクションがいくらでも作れます。
使い方
カーソル行がURLアドレスであれば、そのページを開きます。それ以外はBingで検索します。検索先はソース内の変数Searchでカスタマイズできます。
ブラウズ中は、左端からスワイプすると、ひとつ前のページに戻ります。右上にある「i」で現在のページのアドレスを確認することもできます。いろいろ便利。
内蔵ブラウザを閉じるとき、URLアドレスを取得できる仕組みになっています。これでリンク集が作りやすくなります。
カーソル行
この「カーソル行」もTextwellの特徴です。カーソルのある行(T.current)に対しアクションを実行する。選択状態の場合は、その選択範囲が「カーソル行」になります。
調べものをするとき、ブラウザの起動を待たなくていい。単語を先に書いてしまう。日本語と同じ「何を・どうする」の語順は認知ストレスが少なくて済みます。
現代の「聖書」
百科事典が売れなくなった、と聞きます。そうでしょうね。わからないことがあったら、すぐググってしまうから。新しい言葉もリアルタイムで載ってるし。
21世紀は「インターネットの時代」です。19世紀末に「神」が死んだあと、神なき時代として20世紀を過ごし、いま人は再び「全知全能」を再構築しようとしている。皆がそれを読み、それを「ソース」と呼び、そこから引用する。自分の言葉であるかのように。これは「聖書」のメタファーです。それが良いか悪いかはわからない。
「全知全能」とは「何でも知っている」ということです。「何でも」であれば矛盾を含みます。未完でもある。ホンモノもあればニセモノもある。新しく起きることを受け止める余地がある。閉じていては「全知」にはなりません。
問題は、有限な存在である人間が無限の「全知全能」と向き合うことができるか、だろうなあ。書かれたものは都合よく誤読される。中世の神学論争のテーマが現代にも蘇ってくる予感がします。
まとめ
Bingの日替わり壁紙はセンスがいい。