話の流れを図示するときmermaidは手軽で便利です。
graph
だけでもいいんじゃないかなあ。
関連する項目を矢印で繋いでいくだけ。
ネットワークが自動で生成する。
マッピング
マッピングをmermaidで描く。 ここまではいいんだけど、その次ですね。 位置関係を変えたい。 見やすい図に書き換えたい。 欲望は止まることを知らない。
mermaidでは調整方法がありません。 そこでExcalidrawの出番です。
例題
キーワードを結んだマッピングを考えてみます。
graph LR 視覚-->名指し 名指し-->対象 名指し-->言葉 視覚-->対象 主体-->視覚
ExcalidrawのAIメニューから「Mermaid to Excalidraw」を開きます。
「Mermaid Syntax」に上記スクリプトを書くと図が挿入できます。
それぞれのパーツは独立しているのでドラッグで位置調整できる。 そのとき矢印も自動で追尾します。 グリグリ動かせます。
名指し
Excalidrawで直接フローチャートを描くのは手間です。 mermaidは表示される図が固定で動かせない。 どちらも一長一短。 それで両方の利点を活かす方法を考えました。
今回、言語ゲームの「名指し」を考えてみたのですが、この単純な図でも問題点が見えますね。 「名指し」は「主体」には使えない。 私が「私」と言って自分の顔や胸を指さしたところで、それは「私」ではありません。 ミスリードになっている。
私が「私」というときは、この体験をしている「主体」を指しているけど、それは他者から見ることはできない。 写真や動画で「私」の映っているものを見ても、どこかそれは「私ではない」と感じてしまいます。 多分「私」とは「その場の体験全体」を指しているのでしょう。 これは主観的に存在するけど他者に示すのは困難です。
そもそも顔や胸を指しても何も示していない。 顔を指すのは「ほら、この顔で思い出してよ」というニュアンスはあるけど、胸を指して「この胸で思い出して」はない。 ボディビルでもしてなければ胸に個性は宿らない。 このとき頭を指さす人はいないのも面白いですね。 「私」は「脳」でもない。
でも人は「私」を使えるんですよね。 自分のことを「私」と呼べる。 それに対して「私とは私のことで、あなたではない」と言い出す他者もいない。 自分も「私」を使うし、他者も「私」を使う。 同じ言葉なのに、別の対象を指している。
まとめ
図を動かしながら考えると見えてくる。 ポイントは「動かす」にありそうです。 「考える」はその身体活動に接地している。 環境がこちらからの働きかけに応答してくれる。
「考える」は「戯れる」なのだろうなあ。