Jazzと読書の日々

iPadを筆記具として使う方法を模索します

ローカルブログという考え方

Obsidianを「第二の脳」とか「ツェッテルカステン」とか考えてなくて「ローカルで動くScrapbox」と思っていたんだと気づきました。 Obsidianのままではアクセスしにくい。

Scrapbox

個人的には、Textwellで書いてScrapboxに保管するシステムが性分に合っています。

保管の構造を考えなくていい。 タグやフォルダに分ける方式はもう飽きました。 それでいていつでも探し出せる。 その手軽さがScrapboxにあります。

ただ事情があって、WiFiが使えない状況に今います。 この数年スマホテザリングで接続している。 ネットに繋がない生活は静かでいいですよ。 だらだら動画を見ることがない。 ゆったりと時間が流れていくし、Kindleを読む機会も増えるし。

そのためオフラインでも使えるエディタが必要になった。 ScrapboxやWorkflowyの代用品ですね。 はじめはBearにまとめてましたが、Logseqが出てそちらに移行しようとしました。 アウトライナー形式は重要です。 文章で書くと前後の繋がりを意識してメモになりません。 普段書く分には箇条書きで構わない。 Logseqは受け皿として最適でした。

でもデイリーノートが書きたいのではないのです。 メモを書き散らしたい。 そうした観点から見るとLogseqはノート管理が弱い。 モバイル版はさらにバギーで拡張性も低い。

Obsidianに移ることができたのは偶然です。 Templaterが大きいですね。 アクションが組めるからTextwellの作業を持ってこれる。 2Hop Linksもありがたかった。 「Scrapboxとして使う」という発想の転換になりました。 Obsidian界隈で言われるLYTやMOCを気にしなくて済みます。 あれは神経質な感じがする。 怠け者には向きません。

Room

RoomはもちろんScrapboxの真似事です。 それ以上ではありません。

保存したテキストがタイムラインで並ぶ。 「管理しない管理法」のベースになります。 大切なのはテキストでありファイル管理ではありません。 ファイル管理に手間をかけないようにする。 リソースをメモ作成に振り分けることができます。

上記の事情なので同期は考えていません。 デバイス間で同期をするとパケットを食います。 これは最少に押さえたい。 ローカルでScrapboxを実現したい。

修正日順に並べるだけで、どれがフローでどれがストックか見当がつきます。 フローは今取り掛かっているファイル、ストックは動きの止まったファイル。 wri.peを使ってた頃の発想ですね。 テキストはフローとストックでできている。

フローを書き換えていくわけだけど、それにはストックの後押しがあります。 ストックは苗床で、寝かせてあることでフローが生えてきます。 ストックがないと新しい発想は出てこないものです。 とりあえず書き留めて、そのまま土に混ぜておく。 肥やしにするから箇条書きのままでいいし、検索で呼び出せればいい。

ブログ

ブログは究極のストックです。 あとで必要になるノウハウやアイデアが貯金してあります。 いつ必要になるか、どんな場面で使われるかはわからないですけどね。 未来の自分へのアシストパスになっている。

なのでObsidianには、自分のブログを検索するためのTemplaterスクリプトも組み込んでいます。 まったく個人用なので公開はしていませんが。 これを使って、前に組んだスクリプトを探したり、読んだ本の感想を引き出したりします。

そうした意味でObsidianはObsidianに留まるものではなく、はてなブログも含んでの生態系を作っています。 この生態系全体が「私のブログ」になっています。 ちょっと外に漏れてます。 ときどきブックマークに知らない情報をもらうと助かります。 ありがとう。

普通は外に出ているところを「ブログ」と呼ぶのでしょうけど、個人的にはローカルに死蔵された部分も「ブログ」と感じています。 あまり人様の役に立たない専門的に偏ったメモが残ってます。 これも一種のログであるし、肥やしでもある。 いま書いている文章に何らかの形で絡んでいる。 そんな隠し味になってます。

まとめ

Roomが使えない間むき出しのObsidianと向き合うことになったけど、デフォルトだとメモが探しにくかった。 「エクスプローラ形式」は破綻しやすい。