いろいろ遊んでいます。
Kindleハイライト
まあ、KindleハイライトをもとにCopilotとチャットすると結構内容を深めていけます。 質問(プロンプト)によって切り口が変わる。
これは面白いなあ。
二項対立
二つの項目を比較してもらう。 たとえば「{activeNote}においてプラトンとアリストテレスの意見が対立するのはどんな点ですか」みたいなプロンプトです。
イデア論 vs. 形相・質料説: プラトンはイデア論を展開し、現実世界はイデア(理念)の影絵であると主張しました。一方、アリストテレスは形相・質料説を提唱し、現実世界に存在する個々の事物こそが実在の根拠であり、形相と質料の結合によって成り立っていると主張しました。イデアという超越的な存在を認めるか否かという点で対立しています。テキスト中では、プラトンのイデア論とアリストテレスの形相・質料説がそれぞれ説明されており、その相違点が間接的に示されています。特に、粘土からソクラテス像を作る例え話において、アリストテレスはプラトンのイデア論では説明できない中間段階を指摘しています。
普遍 vs. 個別: プラトンは普遍的なイデアを重視する一方、アリストテレスは個々の事物の個別性を重視しました。テキストでは、オッカムの唯名論の説明の中で、普遍概念の存在を巡る議論が触れられています。これはプラトンとアリストテレスの普遍と個別に関する考え方の違いと関連する問題です。
方法論: プラトンは対話を通して真理を探求する弁証法的な方法論を重視したのに対し、アリストテレスは観察と分類に基づく経験的な方法論を重視しました。テキストでは、ソクラテスの「不知の自覚」とアリストテレスの経験的な方法論がそれぞれ説明されていますが、両者の方法論の違いを直接的に比較している記述はありません。
二項対立を質問に織り込んでみる。
この方法を使うと、論点が整理されます。 ハイライトは本文の一部にすぎないのに的確にまとめてくれる。 データベースとして便利だわあ。
論点要約
もちろん「要約してください」で要約はできます。
でも、もう少し面白い尋ね方はないか考えてみました。 たとえば、四字熟語にする。 「ノートの内容を四字熟語にしてください」みたいなプロンプトですね。
そう尋ねてみたら「哲史紀行」と返ってきた。 いいなあ、それ。
確かにこのインタビュー形式で描かれているのは「紀行」って感じですよね。 名所案内、というか。 これは、年表に出来事を収めただけの「哲学史」とはちょっと違う。
それぞれの先生がおすすめのスポットを教えてくれる。 それを時間軸に沿って旅をするような感じです。 この本の趣きを見事に捉えています。
もう一つ、聞きましょう。 日本の伝統芸。 「俳句にしてください」。
俳句というのは、物事の本質を端的に表現すること。 さて、どう答えるのか。
「古代より、ルネッサンスへ、哲の道」。 うまい、座布団一枚。
アレゴリー
この本にジャズを感じるんだけど、自分ではうまく説明できない。 それでCopilotに頼んでみました。
「{activeNote}の内容をジャズで例えてください」。
このノートは、ビオンの精神分析理論と禅の思想の類似点を深く探求していますね。ジャズで例えるなら、このノートは、複雑で多層的な即興演奏のようです。
まず、ビオンの「O」という概念は、ジャズのインプロヴィゼーションの中心にある、予測不能で自由な空間、あるいは「無」に相当します。演奏者は、事前に決められた楽譜にとらわれず、その場のインスピレーションと直感に従って音符を紡ぎ出していきます。これは、ビオンが強調する「知らないこと」を受け入れる姿勢、そして「無心」の境地に近しいと言えるでしょう。
フロイトの精神分析が病気の治癒を超えた人間の救済に関わっているという点は、ジャズの持つ力強い表現力、そして聴く者の心を揺さぶる力に例えられます。ジャズは単なる娯楽ではなく、社会的なメッセージや人間の感情を表現する力強い媒体です。
ビオンの主張するパラダイムシフト(演繹法から帰納法へ)は、ジャズの歴史における様々なスタイルの融合と発展に例えられます。伝統的なスタイルを踏まえつつも、常に新しい要素を取り入れ、進化を続けるジャズのように、ビオンの精神分析も既存の枠にとらわれず、新たな可能性を探求しています。
ノートで繰り返し登場する「直観」は、ジャズミュージシャンが即興演奏の中で発揮する、高度な音楽的センスや創造力に相当します。彼らは、理論的な知識だけでなく、直感的な閃きによって、音楽を作り上げていきます。
そして、ノート全体を貫く「無」という概念は、ジャズの静寂、あるいは空白の空間を思わせます。静寂は、次の音の響きを際立たせ、音楽に深みを与えます。同様に、「無」は、人間の心の奥底にある、言葉では表現できない深遠な領域を示唆していると言えるでしょう。
そうかそうか、「即興性」だけを思い浮かべていたけど「空白」も重要な要素ですね。 見落としてました。 静寂であるし沈黙である。 たとえ、表面的には饒舌に話していても、根底には無音の「沈黙」がある。
まあ、「何かに例えてください」はアレゴリーです。 無関係なものと結びつけることで連想を活性化する。 抽象的な議論を、何か身体を介した感覚的なところに接地する。 そのツールとしてもCopilotは使えそう。
あと、気になっていたので聞いてみました。
「{activeNote}を漢字一文字で表してください」。
回答:「無」。 やはりね。
まとめ
自分でも気づいていなかった点を引き出せるような質問はもっとないかなあ。 パターン・ランゲージにまとめることができそう。