Jazzと読書の日々

iPadを筆記具として使う方法を模索します

ノートアプリ探訪:思源はエディタの桃源郷

今週を振り返ってみると「思源」でした。

中華製のちょっと変わったマークダウン・エディタ。 これを試しながらテキストについて考える日々でした。

思源筆記

思源笔记 3.1.13
分類: 仕事効率化,ユーティリティ
価格: 無料 (Yunnan Liandi Technology Co., Ltd.)

名前で損していると思う。 これだと欧米圏の人たちが検索できません。 文化的に閉じている。

まあ、そうしたリソースにもアクセスできるのが東洋人の利点かな。

URLスキームは siyuan://

設定

まずメニューを日本語化しましょう。

右上の「siyuan」から「Settings」を選びます。 「Appearance」の「Language」を「日本語」にしてください。

これで使いやすくなります。

ブロック・モード

英字入力のとき[Alt]+[Y]で禅モードになります。 画面が広く使えるようになる。

ただしタイプライタースクロールではありません。 プラグイン拡張できるのでマーケットプレイスにあるかもしれない。

このエディタの特徴は「行単位をブロックとして扱えること」です。 行頭をタップすると「¶」が表示され、それをタップするとメニューが開きます。 見出しに変換したり、リストに変換したりできる。

しかも、どの行にカーソルがあってもズームできます。 [Alt]+[→]でその行だけ抜き出し、[Alt]+[←]でそのセクションのズームになる。

そうなんだよ、わかってるじゃないか。 マークダウンはズームと組み合わせてその底力を発揮する。 書き方が軽くなります。

そして、この「¶」ボタン。 長押しするとドラッグできます。 その行を好きなところに移動できる。

最強ですか。 見出しで折りたたむことができるのですが、折りたたんだときドラッグするとセクションの移動になります。 そうそう、これこれ。

「こうしてほしい」がそのまま実装されています。

不満点

マークダウナーとして理想的ですが、iPadアプリと見るとダメですね。

「共有」がありません。 他のアプリにテキストを転送する手段がない。 エクスポートで一度ZIPファイルにする方法しか用意されていません。

たぶん、デスクトップ版が先にあって、モバイル版はそれに準じたのでしょう。 ローカル・ファイルで保存するタイプなら問題なかった。

そこがちょっと惜しい。

まとめ

思源はオープンソースで開発されています。

とても参考になるエディタです。 マークダウンの向かう未来が見える。