今週を振り返ってみると「思源」でした。
中華製のちょっと変わったマークダウン・エディタ。 これを試しながらテキストについて考える日々でした。
思源筆記
名前で損していると思う。 これだと欧米圏の人たちが検索できません。 文化的に閉じている。
まあ、そうしたリソースにもアクセスできるのが東洋人の利点かな。
URLスキームは siyuan://
。
設定
まずメニューを日本語化しましょう。
右上の「siyuan」から「Settings」を選びます。 「Appearance」の「Language」を「日本語」にしてください。
これで使いやすくなります。
ブロック・モード
英字入力のとき[Alt]+[Y]で禅モードになります。 画面が広く使えるようになる。
ただしタイプライタースクロールではありません。 プラグイン拡張できるのでマーケットプレイスにあるかもしれない。
このエディタの特徴は「行単位をブロックとして扱えること」です。 行頭をタップすると「¶」が表示され、それをタップするとメニューが開きます。 見出しに変換したり、リストに変換したりできる。
しかも、どの行にカーソルがあってもズームできます。 [Alt]+[→]でその行だけ抜き出し、[Alt]+[←]でそのセクションのズームになる。
そうなんだよ、わかってるじゃないか。 マークダウンはズームと組み合わせてその底力を発揮する。 書き方が軽くなります。
そして、この「¶」ボタン。 長押しするとドラッグできます。 その行を好きなところに移動できる。
最強ですか。 見出しで折りたたむことができるのですが、折りたたんだときドラッグするとセクションの移動になります。 そうそう、これこれ。
「こうしてほしい」がそのまま実装されています。
不満点
マークダウナーとして理想的ですが、iPadアプリと見るとダメですね。
「共有」がありません。 他のアプリにテキストを転送する手段がない。 エクスポートで一度ZIPファイルにする方法しか用意されていません。
たぶん、デスクトップ版が先にあって、モバイル版はそれに準じたのでしょう。 ローカル・ファイルで保存するタイプなら問題なかった。
そこがちょっと惜しい。
まとめ
思源はオープンソースで開発されています。
とても参考になるエディタです。 マークダウンの向かう未来が見える。