Jazzと読書の日々

iPadを筆記具として使う方法を模索します

Obsidian:行を入れ替えると「意味」が生じる

Kanbanプラグインがアップデートして list 形式が追加されました。 これがね、Workflowy に似ている。 面白く活用できないものか。

Kanban

プラグインを導入してから設定を開いてください。

Import Obsidian: Kanban

「Expand lists to full width in list view」をオンにします。 設定はこれくらい。

リスト・ビュー

Kanbanプラグインのビュー・ボタンに「View as list」があります。 これを選ぶとセクションが縦に並ぶ。 そしてドラッグ&ドロップで行単位の並べ替えができます。

見出しを折りたたむこともできる。 セクションを超えた移動に便利ですね。 また右サイドパネルの「アウトライン」を使うと、見出し単位での並べ替えもできます。

段差をつけることはできないけど、それ以外はWorkflowyの気分。

Cardy

ただ、Kanban自体は独自のフォーマットなので、そのまま文章作成には使えません。 それで、平文をKanbanに変換するTemplaterスクリプトを用います。

Import Obsidian: Cardy

<%*
const style = ".kanban-plugin__board{background:#eee;}.kanban-plugin__lane-wrapper{margin-right:10px;width:33%;}.kanban-plugin __lane-wrapper div{border:0;border-radius:5px;}.kanban-plugin__lane-grip{color:orange;}.kanban-plugin__item-wrapper{margin:0;}.kanban-plugin__item{border-bottom:1px solid #eee !important;border-radius:0 !important;}"

s = tp.file.content
d = document.getElementById("Cardy")
if(d){
  s = s.replace(/^---\n[\s\S\n]+\n---\n\n/, "")
  s = s.replace(/%% kanban:settings\n[\s\S\n]+\n%%/, "")
  s = s.replace(/^- \[.\] /mg, "")
  s = s.replace(/##+\n+/, "")
  s = s.replace(/^##+ /mg, "#### ")
  s = s.replace(/\n\n+/g, "\n\n")
  d.remove()
}else{
  s = s.replace(/^([^#])/mg, "- [ ] $1")
  s = "---\nkanban-plugin: list\n---\n\n#### \n" + s
  e = document.createElement("style")
  e.id = "Cardy"
  document.body.appendChild(e).innerHTML = style
}
e = app.workspace.activeLeaf.view.editor
await e.setValue(s)
await app.workspace.activeLeaf.rebuildView()
await new Promise(x => setTimeout(x, 100))
s = "obsidian-kanban:toggle-kanban-view"
app.commands.executeCommandById(s)
%>

TemplaterでHotkeysに登録し、お使いください。

使い方

Cardyを実行するとKanbanのリスト・モードになります。

ボード・ビューに切り替えると、3段カラムになります。 このとき見出しを折りたたむとセクション間の移動が楽になります。

驚いたけど、英語圏の人って「縦表示」は「下から上」と思ってるんだ。

Markdownとして開く」で一度テキストに戻し、それからCardyを実行すると平文に変換します。 このとき、見出しはレベル4になります。

コンテキストを扱うモード

iPadは指で操作してなんぼ。

指で扱えるようになると「質感」が生まれます。 これが面白いですね。 モノになる。 アリストテレスの「質料 matter」になります。

じゃあ、それと対になる「形相 form」は何か。 こちらは「構造」ですね。 オブジェクトを組み合わせることで構造を形作る。 テキストの順番が入れ替わることでコンテキスト(文脈)が生まれます。 シンタグマの側面。

書くことは、このコンテキストを操作することです。 新しい価値はここに生じます。 テキストは湧いてくるけど、コンテキストは降りてくる。

並び順を変えると、人はそこに「意味」を読み取ってしまいます。 そして「何か応えねば」と債務を背負わされる。 (いま、その状態なんですけどね。「債務」って書いたけど、それって何だ? 自分でもわかってない)。

そのプロセスで「意味」が自らを開き始めるのです。

まとめ

Obsidian - Connected Notes 1.7.7
分類: 仕事効率化,辞書/辞典/その他
価格: 無料 (Dynalist Inc.)

そう、Workflowy式に書くと「ポエム」になってしまう。 困ったもんだ。