濁点がなくても変換します。
Wes配列
日本語で使わないキーをQWERTYから省いたコンパクト版。 1年間使ってきて不自由を感じません。 だから、手を入れるところはもうないだろうと思っていた。
いえいえ、上には上があります。
自動濁音化
azooKeyの「かな入力」は濁点を補完する。 この機能があるため、清音のまま書いていけば自然と望む文字に変換されます。 たとえば「たとえは」と打つと「たとえば」が出てきます。 「これても」で「これでも」になる。
うらやましい。
ローマ字入力ではこれができません。 ただただ羨望になります。 濁点を考えなくていいなら、キーの数をもっと減らすことができるのに。 上フリックが省略できたら打鍵速度も上がるのに。 あれもできる、これもできる、と妄想が広がる。
ということで「ローマ字入力」を「かな入力」に変換する配列を考えてみました。 言ってることがわかりませんね。 自分でも「変なこと思いついたな」と呆れてます。
使い方
使い方は従来と同じです。 ローマ字打ちで打っていく。
自前でローマ字を「かな」に変換し、システムに手渡す。 内部では「かな入力」のフリをします。 「かな入力」の特権を活用できる仕組みです。 外からはわからないけど、中ではとても変なことを多重にしていて、辻褄合わせをしてます。
「ろーまし」と打てば「ローマ市」も「ローマ字」も候補に上がる。 ライブ変換にしていれば、その後の文脈に応じて適切なほうが第一候補に残ります。
かくしてフリックしなくていい。 とても効率の良い日本語環境が生まれました。
ほとんどテレパシーで書いている感じ。 これはすごいなあ。 また変なものを作ってしまった。
注意点
変則的なローマ字入力に対応してないかもしれません。 そもそも何に対応できてないかがわかってないです。
「ゐ(wyi)」と「ゑ(wye)」は入れた。 他は何だろう?
子音入力
古代エジプト語では表記のとき母音が書かれなかった。 言葉を文字にするとき子音を並べ、文脈を表す記号(これは食べ物です、みたいな)を付加することで意味を決定する方法を採用していました。
中国語も似てるんですよね。 漢字は表意文字だとされているけど、ほとんどは「河」とか「清」のように、ヘンで文脈を指定し、ツクリで音を表しています。 理屈はエジプトと同じ。 この「音」の方も母音に関しては揺らぎがある。
翻って日本語も、もしかすると子音だけで書けるかもしれません。 「km」となるのは「神」とか「熊」「米」「蜘蛛」などで、そこに文脈を付け加えると一意的に決定できる。 食べ物に「米」以外の「km」はない、となりそうです。
とすると究極の漢字変換は、子音だけ打ち込んで、文脈に合わせAIが母音を補完するシステムになるかもしれません。 その際、濁点を考慮するのも難しくないでしょう。
前にユーザ辞書を子音だけにする「速記入力」のことを書きました。 それと生成AIが組み合わされば、ローマ字入力の負荷は半減することになる。 なにしろ母音を打たなくていいのだから「倍速」と呼んでも過言ではありません。
まとめ
とはいえ現代は、古代日本と違って語彙が爆発的に多いだろうなあ。 そう単純でもないか。