Jazzと読書の日々

iPadを筆記具として使う方法を模索します

「第二の脳」と内なるWeb

変なスイッチが入っちゃったな。

ローカルブログ

ローカルにあるテキスト群も「Web」の一部と見なすと、それを見るためのアプリは「ブラウザ」になる。

この関係は「心と意識」のメタファーになってますね。 心は日々のログが積み重なることでできているけれど、意識という「ブラウザ」を通さなければそれを読むことができない。 心は記憶とも言えるし、リンクされたテキストとも言える。 思い返すうちに、また別の記憶を連想することもあります。

このメタファーで困るのは「ブラウザを見るのは誰か」という古典的な問題が発生すること。 大昔なら「魂」とか「精神」とかで済んだのだろうけど、それは「ロボットの中に操縦者がいる」という構造なので「じゃあ、その操縦者の心はどうなっているのだ?」と謎が生じます。 「心の中に心があって、さらにその心には心があって」と無限後退が起こるので論理的には却下される。 哲学で難問とされています。

いろいろな理屈があるようですが、よくわかりません。 「人間の心は複雑で変なもの」と思うしかないですね。 たぶん「多重人格で相互に参照し合う構造をしていて、そのうちの一つの人格しか意識で感じることができない」あたりじゃないかと思うけど。

「第二の脳」と表現すると脳は一つしかないから、この多重人格性が見えてこない。 でもブラウザが複数あって、それぞれでネットの見え方が異なることを考えれば、単純な「一つ」ではありません。 ローカルブログも同じで、切り口を変えるアプリがあれば、同じテキストを見ても別の読み筋が生まれるかもしれない。 コーネルノートのように横に脚注が展開するだけでも、スクロールするテキストとは異なる風景が広がる。

MWeb - Markdown & Note Taking 4.4.9
分類: 仕事効率化,ユーティリティ
価格: 無料 (禄海 区)

ObsidianのフォルダをMWebで開くことはできます。 でも内部リンクには対応していない。 それにプレビューに凝ることもできない。

多重人格化はこれからのアプリに期待か。

外部も開く

内部のWebも外部もObsidianで眺めたい。

ブラウザなのだからObsidianでインターネットできても罰は当たらないはずですが、制限がありますね。 とはいえ全然ダメなわけでもありません。 iframe があります。

<iframe height=800 src="https://ja.m.wikipedia.org/">
</iframe>

横幅は Minimal Theme Settings の Iframe width で広げることができます。 辞書系サイトを用意しておくと便利。

心に喩えると「外の世界を見聞きすること」なので、Googleが使えないのが困ります。 Bingは動作が不安定。 どこも内部で凝ったことをしすぎている。 ユーザ情報を抜き出してるんだろうと疑心暗鬼になります。 もう少しシンプルな検索サイトはないもんかな。

Safariでローカルのファイルが開くと変わるのでしょうけど。 設定アプリのSafariのところに「詳細>実験的なWebkitの機能」があって、もしかしたらこれで制限が外せそう。 でもmdファイルを編集可能にするにはそれだけでは足りないし。

Textwellみたいにシームレスで扱えたらなあ。

まとめ

心もきっと、外と内ではアプリを切り替えているのだろう。