Obsidianの同期には有料のObsidian syncがあったり独自サーバーを立ちあげる方法があったりで、どれも難儀そう。 でも、OSの違いを気にしなくて良くて、もう少し手軽に始める方法もあります。 あまり見かけないので記事にしてみました。
Remotely Save
コミュニティプラグインのRemotely Save。 前回はDropbox経由でしたが、癖が強くてちょっと遅い。 それでWebDAVを経由する方法に変えてみました。
Obsidian plugin: Remotely Save
Box
クラウドストレージのBox。 無料で10GBが使えます。 ZoteroのPDF置き場にしていますが、それでも空きがある。 これをObsidianの同期サーバーにしてみます。
設定の仕方
RemotelySaveの設定を開きます。
- 「Choose A Remote Service」を「Webdav」にします。
- 「Server Address」を「https://dav.box.com/dav」。
- 「Username」と「Password」にBoxのアカウントを入力。
- ほかはそのままで運用。
これでBoxにアクセスできるようになります。
下準備
リボンに同期ボタンが出ますが、そのままではエラーになります。 ファイルが多すぎるらしい。 エラーは出てもObsidianのフォルダ構成はBox側に再現されるので、まずエラーを出すのが決め手です。 BoxにVault名のフォルダができてると思います。
フォルダ作成後はBoxアプリを立ち上げ、それぞれのフォルダにファイルをアップロードします。 ファイルアプリでObsidianのフォルダを開き、ファイルをBoxアプリにドラッグ&ドロップ。 複数ファイルを選択して一挙にドロップしていく。
確かにアップロード自体に時間がかかる。 プラグインで済まそうというのは無茶だった。 RemotelySaveは差分の更新に使うのがハッピーです。
使い方
リボンから同期ボタンを押せばおしまい。 あとはObsidianで文章を書いていてください。 はじめに「チェック中」の表示が数個現れて、しばらく沈黙します。 ファイルをひとつずつ「変更はないか」とチェックするみたいで、10分ほど掛かる。
同期が完了したら「Remotely Save finish」という表示が出ます。
不具合
直接Boxアプリでフォルダを作ると、同期後にフォルダが二重になることがありました。 フォルダの存在をチェックせずにフォルダ作成をするのだろうか。 実はファイルアプリで作っても二重化するので、どのレベルの不具合か特定できません。 なので、まずRemotelySaveを起動し、フォルダだけでも作っておくのが良さそうです。
それと、不具合というか、同期中にObsidian以外のアプリを起動すると、Obsidianに戻ったときエラーが出ます。 それは仕方ない。 Obsidianのプラグインなんだから。
あとBox側のファイルがアップロードした時間になっている。 Obsidianで書いた時間じゃないですね。 うーん、これはもしかして同期で勘違いするんじゃないかなあ。 差分を優先してそうだから大怪我にはならないと思うけど。
まとめ
最初に手作業でファイルをアップするのがポイントです。