Jazzと読書の日々

iPadを筆記具として使う方法を模索します

Textwellの箇条書きで一行だけ消去する Push

ライン・ライティングで思考を育てる。

言語心理学的考察

文章を書くとは、言葉が心にどう作用するか考えることである。
アウトライナーを使うようになり、思考は実は箇条書きでできているんじゃないかと思い始めた。文を基本単位とするとしっくり来るのである。単語が先ではない。繋がりがまず登場し、その繋がりに合う単語が選ばれる。文が浮かぶことで、そこに当てはまる単語が事後的に生成する。自分の思考をよく観察すると、そのように思われる。
文はかならず欠如を伴う。言い足りなさを含んでいる。文の本性が「呼びかけ」だからだろう。他者に向けて返答を要求している。どういう返答を期待しているかを語り手は知らない。文となって初めて語り手は自分の(隠された)意図に気づく。ズレがある。そのズレが次の文を生む。埋まらない欠如を先送りすることが文章の原動力となっている。

ライン・ライティング

ということで、ブログの下書きは箇条書きでしています。文を並べていって、最後にアクションを使って段落にまとめる。Concatというアクション。iPhoneの狭い画面だと、横に文章を伸ばすより、縦に積み上げるほうが描きやすい。
前回と違い「Concat」で連結、「Split」で分割になります。一番上の文字数は、タップすると詳細な文字情報を表示します。

Import Textwell ActionConcat

Push

Textwell 2.0.3
分類: 仕事効率化,ユーティリティ
価格: ¥370 (Sociomedia)

この「ライン・ライティング」を使っていると、行単位で削除する場面が多い。「トリプルタップで選択してカット」でも良いけど、も少し楽したい。

Import Textwell ActionPush

使い方

カーソル行をカットします。カットされた文はクリップボードに収まります。そのまま別のところにペーストしてもいい。
空行で実行したときは、カーソル以下をカットします。話が長くなりすぎたときですね。いつのまにか本論から逸脱している。そういうところをカット。クリップボードに残るので、ネタとして貯えておきましょう。

まとめ

切り捨てる。積極的に「穴」を作る。すると、その「穴埋め」をしようと「文」が生まれてくる。福岡先生の「動的平衡」はテクストにも当てはまると思いました。
言葉は生命体です。人間は、言語というウィルスを体内に飼っている。共存関係にあります。あまり悪さはしないでほしい。ウィズ・ロゴスということで。