Jazzと読書の日々

iPadを筆記具として使う方法を模索します

カードには「裏」がある

close-up photography of Joker card Photo by Quentin Rey on Unsplash

そう、裏返すことができる。

オブジェクト指向

センテンスをカードに見立てる。 そうしたとき、「並べる」と「重ねる」という二つの操作があることを発見しました。 そんな大層じゃないですけど「並べる」と「重ねる」のメタファーでいろいろ考えることができるなあ、と遊んでたわけですけど。

もう一つ見つけました。 「裏返す」です。

カードに文章を書いて並べる。 そうした発想法の、カードに対する操作に「裏返す」がある。 カードには裏があって、そこにも文章を書くことができます。 その「裏の文章」を表に出すことで、発想を切り替える。 そんな隠し技が隠れていると気づきました。

言語学でいうと「コノテーション」ですね。 表に出ている文章は「デノテーション」で、そのデノテーションに含まれるニュアンスを「コノテーション」と呼びます。 「共示」と訳されます。 明示されないけれど、暗黙に別の意味作用も含んでいる。

カードを表の表記に従って並べてから、いくつかを裏返す。 そこには表と異なる言葉が書いてあって、それが文脈に割り込んでくる。 すでに出来ていたシンタグマに、並行して別のシンタグマを書き加えるような文体。

カードとしてはそうだけど、さて、テキストでそんな書き方ができるだろうか?

テキストの裏

「裏」はカードなら表現できるけど、エディタだと作ることはできません。 エディタはどれも「表」に出てしまう。 無理を承知で代案を考えてみました。

「裏」を生み出す方法としたらまずは「ステノ」ですね。 考えてみると、ノートの「余白」が「カードの裏」に該当します。 その行に対し、別の「含み」を追加する。

平文に落とすとしたら、丸かっこが使えるかもしれません (こういうふうに()の中に文章を追加する方法ですね)。 センテンスに対し「裏」を持たせることで(この部分は飛ばして読んでもらって構いませんよ、ちょっと言いたかっただけですから)と、表に出ていながら影に隠れてしまう。 そんな表現方法として使えます。

もう一つ、ObsidianにあるCallOutも「裏」として利用できそうです。 折りたたむことで「含み」を隠すことができます。

ただ、汎用性がないのが悩み。 マークダウンのデフォルトに採用されれば普及するんでしょうけど。 あるいはObsidianが標準になって、今後のエディタが追従するか。

HTMLで書く方法があるから、これを埋め込むかなあ。

summaryタグを使う方法ですけどね。detailsで「裏」を書くようにする方法です。
折りたたみできるでしょ?

<details>
<summary>summaryタグを使う方法ですけどね。</summary>
detailsで「裏」を書くようにする方法です。
</details>

こういう書き方になります。 面白いけど、ちょっと面倒臭い。

まとめ

平文のインデントが折りたたみだけど、これが「裏」と考えればいいのだろうか。 いろいろ「書き方」はありそうだけど「標準記法」には道のりが遠い。