箇条書きになったリストを思い浮かべてください。
リストの項目を上下に移動できる。 段差に合わせて折り畳むことができる。 段差の部分だけ取り出して表示できる。 この三つが揃うと「アウトライナー」と呼ばれます。 アウトライナーとはそんな感じのツールのことです。
Obsidian Outliner
Obsidianにもアウトライナーのプラグインがあります。 ただ個人的にはあまり使っていません。 Obsidianの目指す方向じゃないと思えてきたからです。 うまく説明できないのですが、このアプリは通常のテキストのままアウトライナーしようとしている。 そんな感じがしてきました。
Obsidianは行頭に「#」を付けると「見出し」になります。 Markdownを採用するエディタの特徴ですが、他のアプリだとそれだけです。 ところがObsidianは見出しをただの「飾り」にしていません。 ここを押さえると書き方が変わってきます。
上下に移動
右サイドパネルに出る「アウトライン」。 文中の「見出し」が表示されます。 タップすると、その見出しまでジャンプする。 「目次」として便利な機能です。
この見出しは長押しするとドラッグできます。 色が変わって挿入線が現れます。 つまり、並べ替えができる。 本文の内容もその移動についてきます。 見出しがブロックの「取っ手」になっています。 この並べ替え、とても多用する。
折り畳み
見出しの左端に折り畳みボタンがあります。 タップすると「>」が出てきます。 これでブロックを畳むことができます。
ツールバーの「すべての見出しとリストをフォールド」も有効です。 全体を折り畳んで見出しだけにできる。 この状態、最強ですね。 「>」をタップし編集したい部分だけ開く。 そうした使い方ができます。 全体での位置づけを意識できます。
ズーム
プラグインのZoomを使うと拡大もできます。 ツールバーに「Zoom: Zoom in」を追加してください。 そのブロックだけ表示できます。 「ここ」に集中できる。
ズームして「Select All」すると、そのブロックだけコピーできます。 ブログに追記するとき、この方法は手軽で重宝しています。
ブロックの作法
全部折り畳んだ状態から、編集したいブロックをズームする。 日頃のブログ執筆はそうした書き方になってきました。
新しいブロックを作りたいときは、ズームのまま見出しを作ります。 その見出しをズームしてページを開く。 これを繰り返すことでブロックを積み重ねていきます。
全体に戻ったとき、テキストはブロックの集まりになっています。 必要に応じて「アウトライン」で並べ替え。 記事が一丁上がり。
まとめ
一つずつは今まで取り上げてきた機能です。 ただ、組み合わせると一つの思想が見えてくる。 「文章はブロックで出来ている」。 このブロック操作が肝なのです。