ボタン一つでテンプレート挿入。 Templaterの基本形です。 今までスクリプトの話ばかりしてきましたが、Templaterの役割はもっと気軽なもの。
今回、見出しのテンプレートを考えてみました。
見出しで書き出し
見出し、それはメビウスの輪。 見出しから書き出そうとすると詰んでしまう。 内容が分からないのに書けるわけないじゃないか。 タイトルが決まるのは書き終わってからだろう。 そう、ごもっとも。 卵が先か、玉子焼きが先か。 To be, or not to be.
ここでTemplaterの出番です。
head.md
まず下記ファイルをTemplateフォルダに作ります。
#### ☆
見出しを「☆」にしてるだけ。 内容を書いてから、あとで見出しを付け直す。 そうした仮タイトルを作ります。
Templater登録
もちろん、これだけでは使えません。 Templaterに登録します。
「Template Hotkeys」のところ。 「Add new hotkey for template」のボタンをタップします。 そこに「Template/head.md」を登録してください。
モバイルツールバーに登録
モバイルだともうひと捻り。 ツールバーへの登録が必要になります。
「グローバルコマンドを追加」で「Templater: Insert Template/head.md」を選択します。 「ツールバーオプションを管理」に追加されるので、ハンドルで並べ替え。
アイコン選び
そのままだとアイコンが「?」になります。 ここをプラグインCommanderでカバー。
「Mobile Toolbar」を開き「No Icon」をタップします。 星印だから「Lucide Star」にして確定。 もちろん、別のアイコンでも構いません。
使い方
ツールバーに☆ボタンが追加されます。 これをタップすると見出しができる。
あとはつらつら内容を書いて、だいたい書きたいことが見えたところで☆を仮タイトルに書き直します。 後で決めればいい、と割り切ると、内容もタイトルに縛られずに済むし、筆もトントンと進むものです。
もちろん、内容も箇条書きで構いません。 「上の行と入れ替える」ボタンで並べ替えるうち「こういうことかな」が見えてくるので、それを仮タイトルにする。 仮タイトルをつけると「こうした内容が良さそう」と方針が定まるので、それに合わせ文章を書いていく。 サイバネティクス。 ブロックがそんな感じに仕上がっていきます。
タイムスタンプ
「☆」だと、見出しだけ並べたときにわかりにくい。 どれがどれだか。 それにデイリーノートへの追記にも使いたい。 もちょっと情報を追加できないか。
それなら下記 head.md をお使いください。
#### <% tp.date.now("HH:mm") %>
見出しが時刻になります。 ブログに「追記」を書くとき便利。
まとめ
Templaterは新しい「ボタン」を作ります。 ヘンな「ボタン」も作れます。