Jazzと読書の日々

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Obsidian:markdownにおけるインデントの扱い

字下げをするとインデントになる。 よく考えてみると、この仕様は使いにくいじゃないですか。 でもマークダウンでは採用されています。 これ、なぜでしょう。

いったい「インデント」とは何か。

コード表記

まず基本から。

タブキーを2回押して、それから書き始めるとコード表記になります。 スクリプトを書く場合ですね。 たとえば次のような書き方。

  `$= new Notice("Naruhodo, the world!")`

バッククォートやチルダでも書けるけれど、実はそれは拡張構文で、デフォルトはインデントだけです。 しかも初期のころはタブが一つでコード表記になってました。

いかにも「プログラマが考えた最強記法」という感じがします。 メールやブログでコードのやり取りをする。 そのとき「このコードが動かなくて」と表記する方法がインデントだったわけです。

リスト表記

それとリストを書くとき。 段差をつけるのにインデントを用います。

  1. 上位の項目
    1. 一番めの項目
    2. 二番めの項目

階層に合わせ連番が割り当てられます。 自動でやってくれるのでお任せでいい。

しかもObsidianだと上位の項目で折りたたむことができます。 Zoomで取り出すこともできる。 リストの編集がしやすい機能が揃っています。

平文のとき

さて、ここから。

このリストと同じことが平文でもできます。 箇条書きにして、下位項目をインデントしてみましょう。 段差ができますよね。 そして改行すると、その段差が維持される。

この段差テキストに折りたたみが使えます。 「現在の行のフォールドを開閉」にホットキーをつけておくと手軽に扱えます。 もちろん、上位項目の左側に折りたたみボタンが出てくるので、それで畳んでも構いません。

またZoomにも対応しています。 そのブロックだけ取り出して書ける。

こうしたインデントはプレビューでは無視されます。 見た目は連結状態で表示される。 多用しても最終的に「なかったこと」にされます。 書くときだけ意味がある。

移動はどうするか

つまりマークダウンは「インデントを用いた段差のかたまり」を作ることができる。 これも「ブロック」だよなあ。 別の命名がほしいけど、うーん、なんかないものか。

イメージとするとトランプの「山札」。 「デッキ」かな。 カードが重ねてある。 折りたためば、上にあるカードだけ見える。 他は裏に隠れています。

この「山札」を束のまま動かしたい。 でも「上の行と入れ替える」は「山札」に効果がありません。 プラグインの拡張コマンドにありそうだけど、まだ見つけてないし。

折りたたんで行選択すれば、カットで切り出すことはできます。 クリップボードに「山札」ごと入る。 なので、まったく意味がないわけでもなさそう。

これ、活用できると面白いかな。

まとめ

外付けキーボードのタブキーを使うと、文中でも行単位でインデントします。 センテンスをオブジェクトとして扱える。

Obsidianの思想はそこにあるし、書くことの作法を変える可能性もある。

おまけ

レイバーの稼働間近か。