Jazzと読書の日々

iPadを筆記具として使う方法を模索します

TextwellでAmazonの紹介カードを作るアクション

「試し読み」って画像を拾っちゃってたよ。

Amazon

Textwell 2.0.3
分類: 仕事効率化,ユーティリティ
価格: ¥370 (Sociomedia)

Kindleで本を読むようになって読書が変わってきました。本棚の心配をしなくて済むのが良い。気になったところはハイライトできるし、検索で絞り込める。新刊本もすぐ手に入る。買いすぎてしまうのが困ったところだけど。

Import Textwell ActionAmazon

使い方

キーワードを書いて実行。内蔵ブラウザに検索結果が現れます。紹介したいページを開いて終了。「Card」で情報を取得します。

紹介カード

カードのデザインはソース内にあります。
今回の目玉は ${text} 。詳細説明している部分を抽出します。デフォルトでは2行しか表示しませんが、実際には全文を抜き出しているので、そのまま載せるデザインも可能です。ご自由にカスタマイズしてください。

実行例

現代思想入門 (講談社現代新書)
千葉 雅也 (著)
人生を変える哲学が、ここにある――。現代思想の真髄をかつてない仕方で書き尽くした、「入門書」の決定版。

千葉雅也氏の最新作。デリダドゥルーズフーコーを中心にポスト構造主義を振り返りながら、メイヤスーやハーマンの思弁的実在論まで射程に入れている。ここまで削って書けるものなのかと感心します。身近な体感に引き寄せるのがうまい。
たぶん「OS」といったパソコンやネットのメタファーが通じる時代になったことも大きいと思う。1980年代に「バーチャル(潜在態)」は知られていなかったし、互いに「忖度」を押しつける自粛社会でもなかった(日本の脱構築は『オレたちひょうきん族』という形をとっていたけれど、消化し切れなかった)。時代が追いついたのでしょう。
とくに絶品なのが「四原則」。脱構築のハウツーを明らかにする、ポスト構造主義の構造分析。隠れている二項対立を暴き、反転させ、極端化し、常識を崩していく。この息苦しい「現代」において、いま採るべきストラテジーが鮮やかに描き出されています。

脱階層

そういえば、Scrapboxの「脱階層」を思い出しました。アリストテレスの時代から「知性」は「カテゴリー分け」だったのだけれど、そこを脱臼させる思考法をデジタルは手に入れたのではないだろうか。
階層化しないほうが知性に心地よい。それは「ものの有り様」に近い表現法だからでしょう。リゾームと仮固定。未完了形のまま、とりあえず箱に収まっている。ロゴスもまた、生きている(enpsychon)ということ。

まとめ

Amazon検索は「読書感想文」です。インプットしたものをどう自分で消化するか。それを言葉にするきっかけになります。なによりブログのネタ切れのとき欠かせない。
というか、四原則。うまく使えば「感想文」のフォーマットになりますね。脱構築幾何学の「補助線」だと思います。二項対立の線の引き方を流動的に動かしていく。「定型」に当てはめずに現実を捉える批評性。それを育てることが肝要なのだろうなあ。
でも、何のために?