Jazzと読書の日々

iPadを筆記具として使う方法を模索します

Obsidian ZoomはMarkdownを切り分ける

カードを書いて並べ替え。

Zoom

アウトライナーに使っているZoom。 これがアウトライナーだけではありませんでした。 Markdownでも使える。 というか、Markdownを新しく意味づけます。

これはブログ書きに便利じゃないか。

設定

コミュニティプラグインの「Zoom」をインストールしてください。 モバイルツールバーに「Zoom:Zoom in」を追加。 これだけです。

使い方

見出し記法のところでZoomボタンを押す。 すると、その段落だけを表示します。 他の部分が視界から消え、「ここ」に集中できます。 これは面白い。

空行が挟まっても、次の見出しまではブロック扱い。 カードを書く感じ。 1枚ずつ仕上げると、最終的に一つのテキストになる。 章立てのある文章で威力を発揮しそう。

プレビューでは全体が表示されます。 でもエディタに戻ると元のZoomが維持されている。 この仕様はいいですね。 思考が途切れずに済みます。

アウトライン

以前書いたように、右サイドペインの「アウトライン」で並べ替えできます。 見出しを長押ししてドラッグ。 段落の順序が入れ変わる。 見出しをタップすれば、そこにカーソルが移動します。

残念ながらZoom中は他の見出しに飛べません。 でも、並べ替えはできます。 カードを組み合わせて文章に仕上げる。 自然と分割執筆の書き方に誘導されます。

CSS

見出しのサイズが大きい。 これをカスタマイズしたいのですが、いい方法がない。

スニペットのサンプル集を見つけましたが、効かない。 色は変わるんだけど、サイズは無効。 不思議だなあ。

まとめ

Obsidian - Connected Notes 1.4.1
分類: 仕事効率化,辞書/辞典/その他
価格: 無料 (Dynalist Inc.)

カードの中に見出しを作ったらどうなる?

ObsidianはiPadのファイル・データベースである

雪や、しんしん降り積もる。

File Tree

Obsidian - Connected Notes 1.4.1
分類: 仕事効率化,辞書/辞典/その他
価格: 無料 (Dynalist Inc.)

ファイルエクスプローラの上位互換です。 コミュニティプラグインから「File Tree Alternative Plugin」をインストールします。

使い方

オプションで「Evernote View」に設定してください。 上にフォルダの情報、下にファイルの情報と分類されます。 これが見やすいです。

ファイルをドラッグして他のフォルダに移動させることができます。 ファイルを長押しすればメニューも出てきます。 通常の操作であれば、この機能で十分です。

ボタンの意味

ファイルの一覧にボタンが並んでいます。

方位磁石ボタンは、現在開いているファイルを示します。 ファイルのあるフォルダを示し、ファイルのあるところに移動します。 迷子になっているとき重要。

目玉ボタンは、下位フォルダも含めてファイルを表示します。 虫眼鏡ボタンはファイル名の絞り込みです。 この二つを組み合わせてファイルの捜索が自由にできます。

複数ファイルの移動

ファイル 1.4
分類: ユーティリティ
価格: 無料 (Apple)

モバイルだと複数ファイルの移動や削除ができません。 諦めましょう。 アップル純正のファイル・アプリを使えばいいのです。 何事も適材適所で。

実はLogseqの日誌をObsidianに移動しました。 Logseqの検索が重くなってきたからです。 Obsidianはファイル・データベースとしても有能だと思う。 去年分だけを移動して、LifeLogはLogseqで継続しています。 この移動でもファイルが役立ちました。

ファイル・データベース

内容検索の機能はファイル・アプリにありません。 そこを補うのがObsidianです。 重要なファイルはObsidianフォルダ内に移動しておく。

ツールバーに検索用の虫眼鏡ボタンがあります。 単語を選択状態にすると、それを検索対象にします。 つまり、調べたい言葉を選んでボタンを押すと結果が出ます。

そして下段のコピーボタン。 これで結果のリンクを取得できます。 目次となるファイルを作る。 これは便利だと思うし、これがObsidianなのだと思います。

まとめ

日々が降り積もって私の人生。

「かみのたね」で立ち読みして時間を忘れる

こういう脱線もある。

Subtext

Subtext 1.0.7
分類: 開発ツール,ユーティリティ
価格: 無料 (Charcoal Design)

よく用いるエディタにSubtextがある。 他のアプリのファイルを直接編集することができます。 小回りが利くし、ファイル管理も兼ねている。 入れておいて損はない。

サブテキスト

しかし「Subtext」とはどういう意味だろう。 ネット上で検索してみた。 小説や映画を作るときのテクニックらしい。 表面の会話とは別に、裏では別の意味が交わされていて、それが物語の進行とともに顕になってくる。 場合によっては隠されたまま物語が閉じる。 そういう手法であることがわかった。 いやあ、衝撃です。 なにか「大人」になった気がします。 そんな「裏」があっただなんて。

と、さらに調べていたら、上記のサイトを見つけました。 サブテキストを解説してくれている。 わかりやすい。 本の試し読みですね。 導入のところが載っています。 それだけでもお腹いっぱい。 ああ、面白い。

かみのたね

フィルムアート社のウェブマガジン。 試し読みが揃っています。 これがどれも「書くこと」に関わる本で、切り口がいい。 ル=グウィンの書き方教室もある。 海外の小説家が自分の執筆テクニックを教えてくれる。 そうした本の翻訳が紹介されています。 試し読みだけで満喫できる。 さすが小説を書く人は導入で読者を掴むのがうまい。

気がつくと、もう寝る時間になっていたのでした。

まとめ

サブテキストで書く脚本術 (映画の行間には何が潜んでいるのか)
リンダ・シーガー 他1名
内容紹介〈サブテキスト〉という新たなポイントから脚本創作を指南。「見えない心情を表す」=「深みのある感情を描く」ためのメソッドを教えます。映画脚本だけでなく、演劇、小説、マンガ、ゲームシナリオなど、すべてのストーリー創作者に役立つヒント満載。初のサブテキスト論! ☆シド・フィールド推薦! !

中古でしか手に入らないみたい。 ブックオフにあるかな。

Textwell Runの検索機能を強化してみた

個人的にハマってます。

Run

TextwellからURLスキームで他のアプリを立ち上げる。 コマンドラインが好きで、iPadでも実現しようという倒錯したアクションです。

倒錯には享楽がある。 止めるに止められない依存性がある。

使い方

入力ボックスが開くので、そこにコマンドを打ち込む。 それがURLスキームならアプリを起動します。 Tコマンドならそのコマンドを実行します。 URLアドレスならSafariで開きます。 本文をクリップボードに保管してアプリを起動します。

数式のときは別動作で、計算結果を書き込みます。

コマンドは短縮コマンドとして登録されています。 「ob」でObsidianを起動したりできる。 「photo」で写真アプリ。 「notes」でメモアプリ。 文字列の一部と一致すればOK。 ソース内のschemeに追加することで増やすこともできます。

変更点

入力に空白が入ると検索と見なします。 そちらで使うコマンドを検索コマンドとして別立てにしました。 スキームの中身が変わってくるからです。

ama キーワード」でAmazonを検索します。 「 キーワード」ならGoogleで検索します。 検索用のURLスキームがある場合はsearchに登録してください。

スポットライト

スポットライトもオススメです。 こちらの方がApple推奨のコマンドラインでしょう。 コントロールセンターにアクセシビリティを設定すると使いやすい。

戻るジェスチャ

左上に「◀︎ Textwell」のボタンが出て、Textwellにも戻れる。 もしボタンが出ない場合は、左下隅を右方向にスワイプしてください。 うっかりホーム画面に戻ってしまったときとか。 これでもTextwellに戻れるようです。

設定アプリの「ジェスチャ」でなにか割り当てていたら使えませんけど。

まとめ

Textwell 2.2
分類: 仕事効率化,ユーティリティ
価格: ¥480 (Sociomedia)

ホーム画面に戻ると、何をしようとしたか忘れがちなので。

やはりWorkFlowyはTextwellの脳髄である

WorkFlowyはどうして気持ち良いんだろう。

WorkFlowy

Textwell 2.2
分類: 仕事効率化,ユーティリティ
価格: ¥480 (Sociomedia)

内蔵ブラウザでWorkFlowyを起動するアクション。 何度も挑戦してるけど、仕様が変わるたび挫折している。 何をしてもアプリ版が起動して、打つ手がなくなりました。

今回やっと回避方法を発見。 さて、いつまで持つでしょうか。

Import Textwell ActionWorkFlowy

使い方

起動すると、本文をクリップボードに収めWorkFlowyを開きます。 好きなところにペーストしてください。 空行区切りのブロックを段差に変換して貼り付けます。

アクションを閉じると、表示中のトピックを読み込みます。 連携に違和感がない。

アプリ版を起動したい場合は、ソースを開き、変数appを1にしてください。 本文が空欄でなければ、クリップボードに保存しアプリ版を起動します。

姑息な回避策

WorkFlowyはディープリンクを使っているので、URLアドレスで開くとアプリに飛んでしまいます。 それはSafariでも同じです。 以前は beta.workflowy.com という裏アドレスで回避しましたが、アプリ版も見逃さなくなりました。 詰んでしまいました。

きっかけはタイプミスです。 workflowy.com. とタイプしてしまった。 通常ならこのピリオドは無視され、アプリ版に制御が移るはずでした。 でも、そうなりません。 おやおや、これは使えるぞ。 そこがディープリンクの盲点だったわけです。

テキスト転送

もちろん、共有シートを経由する方法も便利です。 ブラウザの起動を待つより早い。 テキストを送信するだけなら、この方法をオススメします。

まとめ

そんなわけで復活しました。 また活躍できるかな。

質問における未知数xを考えてみました

人工知能に尋ねるとき、何を尋ねるか意識することが必要です。 何がわかっていないかわからないと尋ねようがない。 それは数式と同じで、未知数xを問うことなのだと思う。 自分にとって今何が未知数になっているのだろう。

未知数x

未知数について考えてみました。 前にも書いたけれど、人の尋ねることはwhat、how、whyの三つじゃないかと思います。 説明って、たいてい、このどれかに分類されますよね。 定義か、方法か、理由か。 自分が尋ねたいのはどれに該当するか。

それを考えながら質問を組み立てないと、思った回答は得られません。

定義とは

定義とは「それは何か」です。 たとえば「犬とは何ですか」みたいな質問。

定義は他の概念との差異です。 「犬とは何ですか」の質問に「耳がある」や「尻尾がある」では答えになりません。 正しいけれど、他の動物と区別できないからです。 他の動物との違いを示さないと説明にならない。

なので、その概念だけ知っても役に立ちません。 類似の概念も調べ、それとの違いから浮き上がらせる。 そういう手続きで質問を深めることになります。 人工知能に尋ねるときも、近接する別概念との差異を尋ねると、元の概念が明確になります。 「柴犬と土佐犬の違いは何ですか」みたいに。 意外と知らない事実が出てきて楽しい。

方法とは

方法とは「ポチの毛が抜けてきました。どうすればいいですか」という質問。 何かの病気かな。 どうしたらいいんだろう。 病気の状態を脱し、健康となるには何を行えばいいのか。 それが方法の質問です。 日頃よく使うのはこれじゃないかな。

方法を知るには現状と目標の両方が明確じゃないと困ります。 現状は簡単ですよ、質問の通り。 ポチの毛が抜けています。 可哀想です。 けれど、目標は難しい。 「この病気がなくなった状態」とは限りませんよね。 「病気がありながらも生活に支障がない状態」かもしれない。 「再発しないように環境を変えること」かもしれない。 単に「季節の変わり目によくあること」かもしれない。 目標によって方法は変わる。

そこには尋ねる人の価値観が関与しています。 「なぜその目標を選ぶのか」という理由の質問が隠れている。 方法に答えるには理由も見えていないといけない。 これは人によって異なることだから一概には決められません。 人工知能に尋ねるときも、自分にとって納得がいく目標を提示しないと、思った回答は返ってきません。

理由とは

理由とは「なぜですか」と問いかけること。 「なぜポチを飼うことになったのですか」。 そこには原因と意味が絡みあっているんですよね。 この区別も難しい。

原因とは腑に落ちることです。 「なるほど」と思うことであり、自分の価値観に合致している。 モフモフしたかった。 強盗事件が多発していて、番犬が欲しかった。 目と目が合って「巡り合せ」を感じた。 そこには個人の解釈スタイルが介在しています。 客観的な因果関係などない。 原因の質問は自分の価値体系に閉じています。

そうした質問は人工知能にしないでしょう。 自分しか知らないことだから。 けれど、次のような質問はありえます。 「毛が抜けるのにはどんな理由が考えられますか」。 この質問もまた原因の質問です。 なので、そこにも価値観が介在しています。 「ウィルスによるもの」と言われて納得する人もいるし、 「遺伝的な体質によるもの」で納得する人もいる。 「裏山の祠の祟り」で「ああ、そうかー」と思うかもしれない。

これは人工知能の回答を見ないと判断できません。 それが正しいかどうかではなく、読んで腑に落ちるかどうかだからです。 答えを見るまで、人は自分の価値観に気づけない。 答えを見て「変だな」と思えば、その違和感を自分の中に探求する。 そういう意味では、回答に違和感があるときの方が、自己発見に繋がるので面白いです。

意味の質問

反対に、意味としての質問はこれに該当しません。 「なぜ、他でもない、このポチだったのか」。 そういうタイプの質問だからです。 それは一緒に暮らすうちに積み上げていくもの。 あるいは、永遠の別れがやってきたとき気付かされるもの。 いつの間にか、自分のなかで価値観が変わっている。 そういう出来事が意味だからです。

事前には予測できません。 原因レベルの「モフモフしたかったから」とは別のことです。 偶然がいっぱい入ってきます。 それが意味を豊かにする。 人工知能がこの水準の質問に答えることはできないでしょう。

こう考えると、原因と意味の違いが明らかになります。 原因は自分の価値体系を維持するのに対し、意味では価値体系自体が変化します。 原因は問題を迷路として捉えていて、そこからの脱出が課題となる。 意味は問題を迷宮と見なして、そこを散策することに価値を置く。 原因は解決する方法を導くが、意味は問題そのものを解消します。 意味において問題は、取り省くものではなく、通り抜けるものだからです。

まとめ

flowchart LR
what === how
how === why
why === what
others <--> what
why --> meaning
how --> goal
why --> cause
goal --- cause
goal --- others
others --- cause

ということで、人工知能に尋ねるのは原因まで。 意味まで教えてもらうのは野暮というもの。 そこは自分で見つけないと味気ない。

Textwell Reviewのプレビューに余白をつけました

iPadだけ。

Review

Textwell 2.2
分類: 仕事効率化,ユーティリティ
価格: ¥480 (Sociomedia)

Markdownプレビューです。 ブログで投稿する前に確認します。 今まで端から端まで詰めていたので、読みづらかった。 それで余白を入れてみました。

Import Textwell ActionReview

使い方

空行で起動するとプレビューになります。 Markdownパーサーを使うのでオンラインでお使いください。 箇条書き連結タイプ。 Mermaid記法にも対応しています。

終了時にHTMLに変換したり、はてなブログに転送したりできます。 ソースの「Blog Editor」を書き換えれば、他のアプリを起動することもできます。

ネット検索

空行でないときはカーソル行をGoogleで検索します。 閉じるとき、サイト・リンクを取り込みます。 ブログカードを埋め込むこともできます。

Gyazoで閉じるとき、画像アドレスの取得に失敗することがあったので修正しました。

二つの共有

プレビューの「open」はOpen inメソッドです。 実はこれ、ObsidianやLogseqにテキストを転送できます。 mdファイル扱いだからでしょうか。

Open inでLogseqに転送できるということは、 Obsidianの「共有」からも転送できるということ。 試してみると、Logseqにファイルが作られ、そのファイルへのリンクが日誌に書き込まれました。 なるほど、わからん。

どうも「共有」に二つのタイプがあるようです。 直接テキストを転送する方法と、 ファイル化してから転送する方法。 ObsidianやLogseqは後者で、そのためWorkFlowyに転送できなかった。 Open inに近い方法ではないかと思われます。

まとめ

アプリを作っている人から笑われそうな考察だけど。