Jazzと読書の日々

iPadを筆記具として使う方法を模索します

そういえばなぜObsidianなんだろう

「黒曜石」って意味は知っているけど。

Obsidian

Obsidian - Connected Notes 1.4.4
分類: 仕事効率化,辞書/辞典/その他
価格: 無料 (Dynalist Inc.)

たぶん、この名前に込められたニュアンスがあるはずですよね。 Obsidian。 「書くこと」とどんな関係があるんだろう。 今まであまり気にしていませんでした。

黒曜石

Wikiで「黒曜石」について調べると、次のように書いてあります。

割ると非常に鋭い破断面(貝殻状断口)を示すことから先史時代より世界各地でナイフや鏃(やじり)、槍の穂先などの石器として長く使用された。

石器時代に使われた石のナイフ。 その材料となったのが黒曜石です。 地球の広い地域で使われていた。 火山の溶岩からできるので日本でも見つかるようです。

ペン先に用いられたのかなあと思ったのですが、そういう記述はなさそう。 やはり、切れ味のいいナイフ。 獲物を仕留めたり捌いたりするツール。 海外では今も外科手術のメスとしても用いられる。

人類は道具を使うだけでなく、道具によって自己イメージが変化する。 ナイフは手足の延長であり、餌を食べる歯の延長でもある。 それによって身体が拡張します。

第二の脳

Obsidianの謳い文句である「第二の脳」も人間の拡張です。 これは「記憶」ではないですね。 記憶なら、籠とか皿とか、入れもののイメージを使うでしょう。 でも「ナイフ」です。 あるいは槍であり、メスである。 鋭利な刃物です。

「言葉」という魚を見つけては捕らえる。 三枚に下して料理する。 黒曜石はその最初の姿を反映しています。 ときには敵と戦う武器になる。 やや物騒な側面もあります。 それが「ナイフ」。 脳の持つナイフ性をエディタは拡張する。 蓄えるだけでなく調理する。 人間が動物から文明へと向かう分岐点に「ナイフ」はある。

これは「記憶」を超えた何者かです。

材料の材料

ただObsidian自体は原石であり、加工しないとナイフにならない。 このイメージもいいなあ。 プラグインで拡張するのは「原石だから」ということですね。

自分の目的に合わせて道具として仕立てる。 その目的は個人個人で異なります。 ひと手間掛ける。 そこに個性が現れる。 推すか、敲くか。

何を考えているかというとプラトンの「コーラ」です。 世界が作られる材料のための材料。 子どもが遊ぶ砂場の「砂」のイメージかな。 子どもは砂をかき集めて山や海を作るけれど、 その砂自体は背景に退いて意識されていない。 砂はイマジネーションの中であらゆるモノに変化します。 家の形になったり、恐竜の形になったりする。

エディタも、文章という形を支える材料です。 書く行為を展開するためのプレイグラウンド。 黒子に徹して意識に上らない。 それが理想の姿です。

Obsidianは、そのエディタの材料になるもの。 メタ材料です。 日記にもなるし、絵を描くツールにもなる。 その土台を提供する。 それを「黒曜石」で喩えていると考えると、ちょっと面白い。 エディタを作るための原石。

まとめ

公式ページに謂れがありそうだけど、それとは別にイメージを広げてみました。

まだ石器時代かあ。 先を見ているなあ。 ウホウホ。

推しの子

どうも今期は「推しの子」らしい。 盛り上がってますね。 ジャンプ系だけどアイドルものかあ。 と思ったら、どうやら母親を殺した犯人を探す推理漫画らしい。

で、気になるのがOPです。 「完璧で究極のゲッター」のところ。 この歌っているのは主人公のルビーではないですよね? 両目がシイタケだから。 双子の主人公は片目ずつシイタケなので、このアイドルはママなのか。 あるいは覚醒すると両目シイタケになるのか。 第1話を見逃したので、わからないまま見ております。