Jazzと読書の日々

iPadを筆記具として使う方法を模索します

Logseqはブロック単位でワープする

コラージュするテクスト。

前回

前回は「目次」という作業スペースの使い方でした。「目次」にブロックを退避させたり、別のページに貼り付けたりする。このギミックは「コラージュ」だと思った。いろいろな写真の切り抜きを用意しておいて、それを一枚の紙に貼り付けていく。
Logseqは他のアプリ以上にこのコラージュ性が高い。アイテムを他所から寄せ集めることで、そこには無かったはずのロゴスが現出する。不思議な仕掛けだと思います。

内部リンク

Logseqの特徴の一つに「内部リンク」があります(最近気づいたのですが、Simplenoteにもついていました)。[[]]でキーワードを囲むと、そのキーワードのページにリンクする仕組み。Wikiの特徴となるシステムです。ページ間のネットワークを構築する(キーワードのページを「キーページ」と呼ぶことにします)。
キーページにはLinked ReferencesとUnlinked Referencesの2つのフッターが付きます。Linked Referencesには内部リンクを作った、もとのページが表示されます。これは良いですよね。作った覚えがあるから。そことリンクしている。
肝心なのがUnlinked References。これをタップすると全ページを検索して、キーワードを含むブロックを表示してくれます。要するに「検索結果」がついてくるのです。
それならObsidianでもあるって? いえ、Logseqではこれの働きが半端ない。

ワープ

Logseqだと、キーページの本文とLinkedとUnlinkedとの間でドラッグ&ドロップできるのです。そう、ブロックがワープする。ページを飛び越えて移動します。そのことを「移動モード」として意識させない。ブロック操作として「当たり前」に振る舞っている。
もちろんドラッグで指が疲れそうなときは、右サイドパネルを開き「目次」にドロップすると一休みできます。ターゲットのページを開いてから、そこに「目次」からドロップしましょう。でなければ、指立て伏せをして指先を鍛えるとか。

エイリアス

Unlinked に出る検索結果をさらに増やしたい場合。たとえば「アウトライナー」も含めて表示させたいときにはエイリアスを使います。本文の一行目に「alias:: アウトライナー」と書く。するとエイリアスを含むブロックもUnlinked Referencesに表示されます。
もし「アウトライナー」がすでにキーページとなっているときは、そのページのエイリアスも自動で追加されます。意外なブロックが検索結果に出てくるのでスリリングです。

まとめ

Logseq 0.6.6
分類: 仕事効率化
価格: 無料 (Logseq, Inc.)

書き散らしたアイデアがキーページに集められて「意味」を帯びてくる。内部リンクはそのため仕組みですが「移動」もできると様相が変わってきます。「ブロックが初めどこに書かれたか」といった情報が消えますね。異なるところから持ち込まれたブロックが相乗効果を起こす。ルーツもオリジンもない。虚空に浮かぶ蜃気楼のようなテクスト。