Web版
日本文学の大家・神山重彦先生が古今東西の文学作品から「物語要素」を取り出し、まとめあげた大事典。 「こうした要素があったか」と感動します。
しかも博覧強記というか、聞いたこともない書物がどんどん出てくる。 なぜか「笑ゥせぇるすまん」まで入っている。 どうやら1万冊分の作品を参照しているらしい。
読んでいるだけでもうお腹いっぱい。
書籍版
これが先月末、紙の事典として出版されました。
こちらに出版までのいきさつが書いてあって、そりゃあ、校正が大変だったろうなあ。 特殊な紙を使って軽量化して、それでも3kgとのことです。
まとめ
神山先生が愛知学院大学を退官するとき、物語要素について最終講義を行う予定でした。 それがコロナで叶わなかった。 3年前ですね。 原稿がPDFで残っています。
難病に罹り、事典の更新が難しくなって、それでも「物語」への愛が止まらない。