Jazzと読書の日々

iPadを筆記具として使う方法を模索します

世の中はA4用紙でできている

外付けキーボードを使うようになって「画面が広くなった。やっぱり広い画面はすげー」と喜んでましたが、このiPadのサイズ、A5相当と気づいて愕然としています。

A4用紙

A5というのはA4の半分。 そして、いろんなところでもらうプリント類はA4サイズです。 紙といえばA4と思っていい。 町内会のチラシもダイレクトメールのお便りもA4用紙に印刷されている。 紙に書かれた情報量は必然的にiPadの2倍になります。 そんなにたくさんの文章がこれらのチラシに書かれているわけか。

iPadの大きさは大学ノートと同じです。 持ち運びを考えたときのサイズですね。 カバンもそれを想定した大きさで作られている。 ちょっと小ぶりのショルダーバッグでもノートがはみ出さない計算がされている。 だからiPadでも余裕で収納することができます。

でも大学ノートは見開きにすることもできる。 A5サイズの見開きはA4なので、ここにもA4が隠れています。 小中学校の学習プリントやご父兄へのお知らせ、そうしたものに児童期から親しませることでA4は身体化してきた。 デフォルトになっている。

それに比べるとiPadは「半分」なのです。 なるほどなあ。 文章を書いたとき、それを一度プリントアウトしてみる。 紙に打ち出したテキストを見て初めて誤字脱字に気づく。 それは「A4で読むこと」が身体化しているからか。

書いているときは気づかなくても、そのサイズで表示されれば違和感を抱く。 直観的に文字処理をして「間違い」をスキャンします。 添削モードがA4サイズに最適化されているらしい。

添削モード

A5サイズで「A4の情報量」を表現するとしたら、文字の密度を小さくするしかありません。 1/2の文字サイズにしてプレビューする。

理屈ではそうなるけど、それは老眼に厳しいですね。 目が疲れます。 身体に鞭打ったらマゾになる。 断然避けたいところです。

初心に帰ると「なぜ誤字脱字に気づくのは印刷してからなのか」なので、用紙サイズのせいかどうか、確定ではありません。 他の要因もあるかもしれない。

印刷したことで「もう訂正はできない」という終止符が打たれる。 それもありそうですね。 「直せない」と思うと「直したい」という訂正心が生まれてくる。 人の心は天邪鬼です。 往生際が悪いから、いろいろ工夫して乗り切ろうとする。

とするとプレビューを活用すればいい。 プレビューのとき、文字サイズを小さくして画面の情報量を増やす。 そのままでは訂正できないようにしてあれば、訂正箇所を見つけようとします。 天邪鬼を活用する。

tinypreview.css

ObsidianのプレビューでCSSを書き足せばいいだろうか。 プレビューのフォントサイズを下げてみる。 ちょっと試してみます。

CSS Editorで tinypreview.cssと名付けます。

.markdown-preview-view{
  font-size: small;
}

こんな感じですね。 このスニペットを有効にして、プレビュー画面に切り替えると:

ああ、あかん。 メガネをはずして画面を舐めるようにしないと読めない。

でも情報量的にはこれかな。 16pxくらいにするか。

プレビュー全般が小さくなると困るので、プロパティを使います。

.tinypreview{
  font-size: 16px;
}

tinypreview.cssを上記のように書き換えます。 新しいクラスとして tinypreview を設定。 これをプロパティのcssclassesで指定します。

cssclasses: tinypreview

このプロパティがあるノートだけcssが適用される仕組み。 ほかのノートのプレビューには影響しません。 この方法でうまくいきそうです。

まとめ

サイズ感が変わると「添削モード」になる。 自分が「読者」になる。 ああ、また誤字を見つけてしまった。 これじゃあ、推敲が終わらないよ。