iPadのキーボードはazooKey一択。 純正キーボードも入れていません。 ライブ変換が指に馴染んでしまい、打つたびに漢字が変換されるのが当たり前に思えてきます。
矢印記号
azooKeyは「←」を「ZH」に割り当てています。 気づくのが遅かった。 「ZJ」「ZK」と打つとわかりますが、矢印は「Z」と「H/J/K/L」の組み合わせになっている。 どうもGoogle日本語入力の仕様らしい。
ところがほら、Rap配列に「L」がないのです。 捨ててしまいました。 小文字は「X」で済むので「L」は不要。 そう判断したからです。 これはなんだか損した気分。
新Rap配列
そこで「K」の下フリックに「→」を追加しました。 「→」を呼び出すと「↗︎」も「↘︎」も変換候補に挙がる。 「↔︎」や「↩︎」も使えます。 大事ですね。
インストールは↓リンクからどうぞ。
矢印の意味するもの
矢印はひらがなでもなければ漢字でもありません。 調べてみるとヨーロッパで17世紀ごろに現れた記号で、ガリレオが星の動きに使っているようです。 あるいは川の流れる方向を示す。 日本にも明治時代に伝わり、海図で潮の流れに使われています。
でもそれは図の中で「動き」を表すためのもの。 これを文中に使ったのは誰だったのでしょう。 「A→B」みたいな書き方ですね。 これがちょっとわかりません。
青空文庫で検索してみても該当例なし。 ヒットするのは表記に変更があった場合、それを明示する部分でした。 幸徳秋水の原案と田中正造の直訴状と比較し、どこが修正されているかを示すおり「→」が使われている。
つまり、文献研究の段になって矢印記号が用いられるわけです。 まだ文中表現に使う習慣は明治や大正の小説になかったのかもしれない。
まとめ
左を見ろ→→→→→
こっちは右だ!
このネタ、考えてみると深いなあ。 矢印の誘導力が文字を上回っている。追記
ユーザ辞書に「→」を登録するのもアリ。 「やはり」で「→針」が出るけどアリで。