Jazzと読書の日々

iPadを筆記具として使う方法を模索します

アウトライナーは使わない

a close up of a purple brick wall|600 Backlink | Photo by Wesley Tingey on Unsplash

アウトライナーは便利なのですが、ブログには大仰に思えます。 もっとカオスなまま書いていいんじゃないだろうか。

ブロック・ライティング

それでブロック・ライティングです。 前に作ったBlockスクリプトを使います。

実行するごと白紙のカードが開きます。 前後の文脈が消える。 そのとき思っていることを書いていく。 話が詰まって進まなくなったら、またBlockを実行。 そして新しいカードに次の発想を書きためます。

カード

「カード」とは見出しから始まる段落のこと。 Blockを使うと、まずタイムスタンプの見出しが作られます。 見出しのタイトルは、書いてみないことには内容がわかりません。 なのでタイムスタンプを仮の見出しとする。

そして、その見出しがズームすることで前後が消える。 Minimal Theme Settingsのフォーカスモードにしているので、メニューもありません。 余分な刺激が全部消えている。 ただ自分の思考に集中するだけの環境になっています。

こうやって、バラバラにカードを書いていくと、ある程度まとまった分量の文章になります。 それぞれ見出し付きなので、右サイドパネルの「アウトライン」に項目が表示されます。 並べ変えることができる。

それを考えると、タイムスタンプの見出しを具体的なタイトルに変える必要があります。 そのカードの「切り口」をキーワードとして見出しにするわけです。

切り口

そう、期待しているのは「切り口」です。 そうか、そういう見方もあるなあ、と。 そういう思いつきを文字に残したい。 するとまず書き留めることが優先順位高めにくる。

「自分で見たとき」ですかね。 覚書としてのブログ。 論が整っているかどうかより「切り口」を書き留めたい。 単純にスクリプトの話でもそうです。 「前にこれに似たの組んだなあ」と思えばブログで調べる。 「切り口」をコレクションしていく場に使う。

するとアウトラインよりもカードの方が適切かな、と思う。 カード1枚に「切り口」が載っているようにする。 人の目に触れる前提なので追体験できるようにしてある。 自分が忘れていても、これだと思い出しやすい。

ヘミングウェイ方式

思いついたことをどんどん書く方法は「ヘミングウェイ方式」に倣っています。 もともとは削除キーのないキーボードで文章を書く方法が「ヘミングウェイ方式」でした。 ヘミングウェイがそうした書き方をしていたのでしょう。

考えてみると、手描きであれタイプライターであれ「削除キー」はありません。 文に続けて文を書いていく。 それがアナログの書き方です。

デジタルだから「削除キー」というものが使われる。 これはおかしなことです。 削除すれば無かったことにできる。 現実には起こり得ません。 書いたとすれば、それは自分の何かが表現されている。 それを消すことを許してはいけない。 削除すれば、その部分が自分から削り取られてしまう。 そうした体感を持っているべきだと思います。

いや「べき」は違うか。 削った分は、実質、自分の身を削っていると思う。 体感としては先にある。 鈍感になると、削除キーにためらいがなくなるんじゃないだろうか。

まとめ

一晩寝かしておいて、もう一度読み直す。 少し手を入れて、この記事になりました。