Jazzと読書の日々

iPadを筆記具として使う方法を模索します

azooKey:Wes配列を蜂の巣状に並べてみた

段差がある方が運指が自然に思えます。

Wes配列

ローマ字入力をコンパクトにまとめたキーボード。 真ん中に中央分離帯があるのが気に入っています。 両手の分業が捗る。 指を動かす範囲を少なくて済むし、言うことなし。

で、今回はですね、中段をずらしてみました。

六角形

蜂の巣も雪の結晶も六角形を基調にしています。 力のバランスがいいからですよね。 1つのセルを周囲にある6つのセルで支える構造。 壊れにくい。

キーボードだと、中心のキーに接するキーの数が変わります。 マス目で並べると接するのは4つだけど、蜂の巣にすると6つが隣接する。 この違い。 これが運指の負担を減らすんじゃないかと期待しています。

それと前から気になっていた「O」の位置を中段に下ろしました。 キーボード上段の端っこは「P」のイメージが強く、打ち間違えることが多かったからです。 「O」はローマ字の頻度も高いので「A」の対面にします。

バー・シフト

濁点のために上フリックするのが大儀なときがあります。 指が疲労してくる。 なので別の濁点化も考えてみました。

「s/t/h/k」を「z/d/b/g」に低コストで変換するにはどうするか。 これらの子音のあとには来ない「ー」を使えばいいと気づきました。 「sー」と打てば「z」に変わる。 そのギミックを仕込めばフリックが要らない。 ずっとタップでタイプできます。

「ー」を挟むタイピングはシフトキーみたいなものと割り切ればいいかな。 慣れると打ち損じが少なくなります。 バー・シフト、悪くないかもしれない。

見出し記法

Markdownの見出し記法も簡略化しました。 「ーー」と打ってみてください。 「#」に変換されます。 「ーーー」だと「##」。 「ー」を打つごとに「#」が増えます。

見出しを使う場面も多いので、ちょっとありがたい。

長音符

「ー」は長音符と呼ばれます。 明治になって作られた記号で「こーちょーせんせー」みたいに平仮名にも使われました。 でもすぐ廃れちゃったらしい。 「トーキョー」とかその名残かな。 今はカタカナでしか用いられない。

起源は「引」のツクリを流用したものです。 縦書きのときは「|」でいいけど、横書きに「|」のままだと使いにくいので「ー」と回転させた。 だからマイナスでなければハイフンでもない。 仮名文字なわけです。

明治になってからの発明なので、ローマ字の正則に出てこないのでしょう。 ヘボン式(本当はヘップバーン)にも出てこない。 「ー」自体が珍しかった。 そんなの使わなくても表記できると思われていた。

パソコンでローマ字入力が普及するにつれ「ー」が再登場しました。 「パソコンだから」という側面もありますね。 初期のパソコンユーザは「パソコン用語」を打つ場面が多かった。 漢字化するよりも早く吸収したために外来語のまま記述した。 「ー」の出番が日常語より多い。 なにしろ「コンピュータ」の「キーボード」ですから。

まとめ

ハードウェアのキーボードもおもしろそう。