Jazzと読書の日々

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ソードマスター・カマド【刀鍛冶里編】

やっと終わったか。 長い戦いだった。

あらすじ

担当:ソードマスター・カマド、来月号で最終回ですんで。

作者:うそーっ?!

担当:悪く言えば打ち切りです。

作者:わざわざ悪く言わないでください。

担当:もともとあまり人気無かったけど、今月号はぶっちぎりで不人気だったんですよ。4コママンガのどっこいおむすび君より人気無かったです。

作者:マジすか? でも最終回と言われても困りますよ。やっと盛り上がってきたところなのに。上弦の鬼とか出てきて。

担当:「戦いはこれからも続く」みたいな終わり方でいいじゃないですか。

作者:そう言う終わり方ってよくありますけど。僕のマンガの場合、敵のボスの鬼舞辻無惨に主人公の家族が殺されているじゃないですか。

担当:どっこいおむすび君と被ってますね。

作者:いや全然被ってないですよ。とにかくそんな訳で無惨を倒さないとスッキリしないっていうか。

担当:そーですねー。

作者:しかもそのためには条件があって、無限城の門を開くには上弦の鬼を倒さないといけないし、無惨を倒すには伝説の刀が必要だし、しかもいま戦っている半天狗は別名「ザ・不死身」と呼ばれるほど超タフネスで、切るたび増殖するんですよ。

担当:何でそんな設定に。

作者:10話くらい引っ張ろうと思って。あと主人公には鬼になってしまった妹の問題が第1話からあるんですけど、これ、どうしましょう?

担当:まぁ、上手くまとめてください。

作者:はぁ。で、そのページは何ページもらえるんですか?

担当:3ページでお願いします。

鬼滅とは何か

鬼滅の刃で不思議なのは「大正」という時代設定である。 どう見てもこれは時代劇なのだが、江戸時代ではない。 吉原の遊郭が大正時代にあるのも変だし、帯刀が許されない時代だと言いながら、普通に刀を振り回している。

たぶん「大正」が「江戸時代」に吸収されたのである。 「昭和よりも前は大昔」という世代が読者層なのだろう。 平安時代から大正時代までが「半神話時代」になっている。 そして「神話時代」と「現代」を結ぶ物語を無意識に欲している。

これは異界転生モノと変わらない。 転生すると、なぜヨーロッパ風の「中世」に生まれ変わるのか。 それは「日本の中世」がピッタリ来ないからだ。 エルフがいてゴブリンがいて魔法が支配する世界。 そういう時代が「過去」と「現代」の間にある。

現代はヨーロッパを基盤にしている。 着物を着ている人なんて成人式以外で見たことがない。 無意識が西洋化しているのに、それを埋める「物語」が欠けている。 学校で習う「日本史」は嘘くさい。 「中世」は「現代」のルーツであるはずだ。

鬼滅の刃もその「物語」の一つなのだろう。 日本神話よりギリシア神話の方が馴染みがある。 世界の平和は聖闘士たちが守った。 江戸時代は宇宙人と戦った「銀魂」の時代である。 昭和は「お父さんお母さんの生まれた時代」だ。 じゃあ、その間には何があったのだろう? 「大正」が受け皿になりミッシング・リンクを作ろうとしている。

まとめ

で、なんで禰豆子は太陽を克服したの? 理屈がわからないんですけど。