Jazzと読書の日々

iPadを筆記具として使う方法を模索します

ブログの構造を分析する

ストックとフローの側面からブログを考えてみます。

構造分析

キャンパスにストックとフローを並べ四象限に分けました。

まず過去の蓄積がある。 実体験の場合もあるし、映画を見たり本を読んだりの場合もあります。 何か蓄積している。 その蓄積から着想が生まれます。

着想はぼんやりしたアイデアの場合もあるし、期限の迫った課題の場合もあります。 まだ形にはならない。 断片的な言葉だったりイメージだったりするものをアウトライナーに並べていきます。

この着想を整理し言葉に落としていく作業が編集です。 はじめは「執筆」にしていたのですが、着想の段階でも文字は書くわけだし、「執筆」だとちょっとずれるかなと「編集」に替えました。 集めた着想を並べ替えて筋を通す。 記事としての形を整えます。

そしてブログへの公開。 どこかで編集を切り上げる段階が来ます。 とりあえず書き足すことがなくなった段階ですね。 いろいろ削ってみて、もう削るところが見当たらない。 少し飽きてきた。 そろそろ寝る時間になったし、ここで仮留めしておく。 で、保存。

アップロードすることもあるし、しない場合もありますね。 イマイチな感じだから明日手を入れようと思って、そのまま忘れるというか、書いていたときのテンションが下がって「ブログに載せるほどてもないなあ」と思えば、それっきりになる。 それもまた「公開」の一つの形としておきます。

アップしてもしなくても、こうした記事は「蓄積」に変容します。 自分の中の経験として蓄えられる。 この経験が日々の生活の背後に隠れていて、次のネタ探しをしている。 気づかないうちに。 で、ある日「着想」として飛び出してくるわけです。

四つの作業

この図からするとブログには四つの作業があります。

蓄積から着想に繋げる作業、着想から編集に繋げる作業、編集から公開に繋げる作業、そして公開を蓄積に変える作業。 ぐるっと回すにはスキルが要る。

世の中のノウハウは、この四つのどこかを拡大したものです。 あるいは組み合わせてコンボにしている。 そこを意識しながら取り入れたりするといいかもしれません。

個人的に難しいのが、編集から公開に繋ぐところ。 どれくらいの完成度で公開するか判断がつかない。 最近アウトライナー形式のままブログに載せてもいいんじゃないかと思ってます。 変に文章にしなくてもアップしてしまえば「蓄積」になるし。

構造分析の図の通り、ブログに完成形はありません。 アップしたことが次の記事のネタになる。 いまだにWax配列の決定版もできてません。 でも決定版ができるまで記事にしないとしたら、何の進展もなかったでしょう。 QWERTY配列で止まっていた。 公開したことで後悔する。 それが次の修正版の原動力になっています。

記事にすることで「もう少しここを考えたいな」と見えてくる。 見えてもすぐに解決策があるわけではない。 「蓄積」に任せて「着想」が出てくるのを待つ。 ツール作りに関してはそこあたり明確で、そんなふうにTextwellのアクションを作ってきたし、Obsidianの工夫を深めています。

これは今のような「ブログを考える」でも同じですね。 こうして「記事」を公開した。 その次の瞬間から「新しい着想」が胎動しているのです。 たぶん。

まとめ

こうしたことはブログである必要はないけど。