Jazzと読書の日々

iPadを筆記具として使う方法を模索します

アスクリストとは何か

思いつきで先に進むタイプなんで。

アスクリスト

タスクリストの有用な使い方を考えてたら「task って英語は t が取れたら ask だなあ」とかぼーっと考えて ask list なる名称を思いつきました。 アスクリスト。 ほぉ、面白そうだ。 どんなものになるだろう。

タスクリストは「やるべきこと」のリストです。 仕事の締め切りとかお買い物の備忘録とか。 Obsidianを開くと、ホームページにタスクリストが表示されるようになっています。 dataviewでタスクカウンターをつけて、残機がいくつあるか表示している。

ただ、ほとんどがルーティンワークなので、タスクリストに書くのは自治会の用事くらいしかありません。 あまり活かせていない。 というか、もうちょっと彩りある生活に使いたい。 日々を面白くする用途。 見て楽しいやつで。

それでアスクリストを考えてみました。

疑問を書く

アスクはもちろん「尋ねる」ということ。 「質問する」という意味と「探し求める」という意味を兼ね備えています。 「たどる」と同じ語源らしい。 何かを求めて、その地まで歩いていくこと。 大和言葉で「訪ねる」と同じなのはそうした理由です。

冒険的ですよね。 答えを求めて旅をする。 もちろん「答え」はなんであっても構いません。 「探し求めているときが一番楽しい」とデンケンさんが言う通りです。 それが「尋ねる」の本質。

これをタスクリストにも書き込もう、と。 やり方はタスクリストのときと同じです。 拙作のLifeLogだと、改行してから疑問を書くだけ。 Memosならタスクをタップしてからポストする。 これでデイリーノートにアスクリストが溜まっていきます。

本日の疑問

フリーレンを読んでいて、ちょっと疑問に思ったのが魔族の言葉ですね。 彼らも言葉を使うけれど、それは人間を騙すための道具としか思っていない。 そういう設定がしてあるじゃないですか。 言葉を信用していないから平気で嘘をつく。

でも彼らも考えるときは言葉を使っているのです。 思考の道具として使っている。 言葉を信じないまま、その言葉で思考を組み立てることはできるのだろうか。 そんな疑問が浮かんできました。

まあ「フリーレンは作り話だから」というのでもいいんですけど。 ただイスラエルのネタニヤフ首相のように「彼らは言葉を話す動物に過ぎない」みたいな発言が出てくるこの世界では重要な問題です。 言葉を信用しないということは、話し合いに価値を置かないということです。 対話で歩み寄る方法を封じてしまう。 すると暴力しか残らない。

でも「言葉で思考する人間」が「言葉を信用しない」ということは可能なんだろうか。 考えることは「自分との話し合い」です。 そこには葛藤も矛盾もある。 「まずい。このままでは押し切られてしまう」と自問するのも「相手の魔力切れを待つ自分」と「こちらの防御が追いつかないと思う自分」との葛藤です。 どちらにも理があり、どちらを採用すべきか迷う。 思考は「話し合い」の構造をしている。

自分の中では「話し合い」をしているのに他者に対して「話し合い」は成立しない。 そんなことが可能なんだろうか。 無理だと思うんですよね。 思うけど、そうならないケースも多い。 それはどういう条件によって変わってくるんだろうか。

まとめ

そして「嘘」。 子どもは早い時期に「嘘」を習得します。 それは現実とは異なることを仮想するというすごい能力だけど「言葉は信用できない」となる契機でもある。

「嘘」は「言葉」なしには成立しないんじゃないか。 言葉を持たない動物に「嘘」というのはありうるのだろうか。 そういうのもアスクリストに追加しました。

こりゃあ「世界はそのまま問題集(現成公案)」だな。