Jazzと読書の日々

iPadを筆記具として使う方法を模索します

二項対立で「見取り図」を作ってみようColumn

二つの立場を比較しながら見取り図を描く。あるいは、変化を比較するとき、差異を拾い出す「表」を用意する。コレがあると話の筋が作りやすくなります。

Column

Textwell 2.1.1
分類: 仕事効率化,ユーティリティ
価格: ¥370 (Sociomedia)

TableMakerから名称変更しました。従来どおりテーブル作成にも使えますが、下書き段階での「思考の整理」に流用しようという狙いです。

Import Textwell ActionColumn

使い方

空行で起動すると、3x2のスプレッドシートが表示されます。

セルに項目を書き入れてください。セル内で改行もできます。そもそも横に長い表は読みにくい。適宜、改行を入れましょう。セル内改行は<br>として残ります。

終了するとき「CSV」でカンマ区切りフォーマット、「Markdown」でテーブル記法を書き出します。このCSVMarkdownにカーソルを合わせColumnを再度起動すると編集になります。空行に挟まれた範囲を対象とします。

行の追加

行を増やす場合は、テーブルの下余白をタップしてください。やや狭めですが反応ゾーンがあります。二本指タップは分かりにくいので廃止しました。

項目の埋まっていない行は、CSVMarkdownで書き出すとき削除されます。

列の追加

最初から3列にしたい場合は、カーソル行に「,,」と書き、Columnを起動します。カンマの数が列区切りの数です。空行の後のカーソル行であることが条件になります。

なぜ3x2の表なのか

デフォルトを3x2にしたのは、二項対立を考えたからです。作表にも使えるけど、それがメインではありません。

差異となるポイントを少なくとも2つは並べる。そのために3行にしました。一つだけだと優劣になりやすい。2つめを考えると、3つ4つと増えていくと思います。

CSVで書き出してから、Textwellで行を並べ替え、それぞれの項目に解説を付け足していきます。知らない人に口頭で説明する感じが良いでしょう。それがそのまま「ブログの下書き」になる。最後にCSVの部分を消せば出来上がり。

最終的に二項対立を乗り超える視点を見つけ出せれば、それに越したことはありません。弁証法的。もちろん弁証法を避け、差異の迷宮に迷い込むのもアリです。

まとめ

Kakauが面白すぎたので「スプレッドシート」のエディタ的側面を深掘りしたくなりました。今回は序の口。今後も妙な機能を追加するだろうなあ。

平面エディタKakauは表現アウトライナーである

面白いものがあるなあ。

Kakau

表計算ソフトを分析することで導き出されたエディタ。通常のエディタは線形じゃないですか。一次元の糸状構造をしている。思考を表現するには力不足になりやすい。それでエクセルで文章を書く人たちがいるんじゃないだろうか。

そういう仮説をもとにエディタの新しい姿を提案しています。

Textwell連携

Textwell 2.1.1
分類: 仕事効率化,ユーティリティ
価格: ¥370 (Sociomedia)

Textwellの内蔵ブラウザでログインしKakauを使ってみましょう。先に言っておくと、使いにくいです。Kakauはキーボード操作を前提としているのでモバイル向きではありません。外部キーボードを接続して初めて、その底力を体感できます。

Import Textwell ActionKakau

使い方

Textwell本文はクリップボードに保存されるので、お好きなところに貼り付けてください。行単位がトピックになります。ソフトウェアキーボードでは[shift]+[Enter]でインデントできます。ちょっとだけ階層化できる。

内蔵ブラウザを閉じるとき、編集中のテキストを読み込むことができます。ただ、表示していない他のテクストまで読み込んでしまうことがあります。原因がわからないので許してヒヤシンス。

Kakauについて

面白い。カラムとリストを組み合わせて表を表現するアウトライナー

「表が現れる」と書いて「表現」。なるほどね。表現には縦横が存在する。文だとその見通しが利きにくい。

操作体系は独特です。慣れれば手に馴染みそうですが、他のエディタに汎化が効かない。そりゃあ、新しいコンセプトなのだから当然のことです。でも普及するにはハードルになる。

そういう意味では、表計算ソフトってすごいんだな。平面を編集するのに視覚的なトリガーが揃っている。

まとめ

これはいい刺激をもらいました。エディタにはまだまだ可能性がある。それをどう引き出していくか。

Englishman in New York

Englishman in New York

コーヒーは飲まない。紅茶を頼む
トーストは片面だけにしておくれ
アクセントが変?これが僕なのさ

5番街で見かけたかもしれないね
いつも片手に杖を突き歩いている
これはどこにも持っていくからね

そうだよ、僕は正真正銘の異邦人
ニューヨークにいる英国人なんだ

マナーが人を作る、と言うけれど
現代ではそういう生き方が難しい
嘲られても笑顔を忘れずにいよう

何と言われても、自分を譲らない
ニューヨークにいる英国人なのさ


スティングが歌っています。2021年の野外ライブ。いい歳のとり方をしているなあ。カッコいい老人になってます。

トランペットもクリス・ボッティだな、これ。 𓃠

Englishman In New York
収録: Fields of Gold - The Best of Sting (1984-1994) [Remastered]
演奏: スティング
▷Listen

知に働けば角が立つ。意地を通せば窮屈だ。とかくこの世は棲みにくい。

Obsidian Mobileの日本語入力がやっと直りました

よかよか。

Obsidian

Obsidian - Connected Notes 1.2.2
分類: 仕事効率化,辞書/辞典/その他
価格: 無料 (Dynalist Inc.)

このバージョンから日本語入力で固まることがなくなりました。2バイト言語全般のバグだったらしい。

三点ボタン

右上の三点ボタンがファイルメニューに変更されました。

サイドパネル

右サイドパネルは、三点ボタンを長押しして出します。

カレンダーとかバックリンクとか。画面をスワイプしても出てきます。

フォント

「すべてのフォントを読み込みます」とあるけど。

あ、設定の「外観」のところにフォントの設定が増えてます。丸腰派としては「Hiragino Maru Gothic ProN」一択で。

うろ覚えでも、リストが出てくるので安心。

まとめ

なにより安心して日本語入力できるのは大事。

Logseqにスライドカーソルを装備する custom.js

計画どおり。

Logseq

Logseq 0.7.2
分類: 仕事効率化
価格: 無料 (Logseq, Inc.)

早めの修正版が出て、スライド・ジェスチャーが調整されました。編集中はインデント/アウトデントだけになりcustom.jsが使えます。待ち遠しかった。

SlideCursor.js

ツールバーを左右にスライドするとカーソルが移動します。カーソルの位置合わせが格段に向上します。

ダウンロード

まず、Safariで下記jsファイルをダウンロードしてください。リンクを長押しして「リンク先のファイルをダウンロード」です。

https://wineroses.github.io/js/SlideCursor.js

インストール

ファイル 1.4
分類: ユーティリティ
価格: 無料 (Apple)

ファイル・アプリを立ち上げ、ダウンロード・フォルダから SlideCursor.js をLogseqフォルダのlogseqフォルダ内に移動します。

そしてSlideCursor.js を custom.js に名称変更。これで完了です。

読み込み

Logseqアプリを起動すると「custom.jsファイルを見つけました。実行を許可しますか」と尋ねてくるので「OK」してください。

もし何も尋ねて来なかったら、すでにcustom.jsを読み込んだことがある場合です。新しいcustom.jsを有効にするにはキャッシュのクリアが必要になります。

「設定」の「高度な設定」から「キャッシュをクリア」を実行。再度Logseqのフォルダ指定を行い、読み直します。これでcustom.js の実行を尋ねるようになります。

ご注意

キャッシュをクリアするとインデックスが崩れるので「Documents」から「インデックス再構築」を行なってください。

使い方

ツールバーに指を当てて右に滑らせればカーソルが右に走り、左に滑らせれば左に動く。うっかりタップにならないように気をつけて。

二本指でスライドすると範囲選択になります。

カスタマイズ

Subtext 1.0.1
分類: 開発ツール,ユーティリティ
価格: 無料 (Charcoal Design)

subtextだとcustom.jsを直接書き換えることができます。スピード調整とか。

まとめ

ふふふ、うれしい。

追記

と思ったけど、ツールバーが動いてしまうと使えないなあ。「キーボードを閉じる」のボタンからスライドを始めるか、画面上で、インデントと関係ないところをスライドすれば有効なんだけど。

LogseqのAndroid版をダウンロードするには

Google Play で「Logseq」と検索しても出てきません。Logseqはまだベータ版なのです。iOS版も ver.0.7.1 。ver.1.0 に届いていません。開発途中なのです。

なので開発元からダウンロードする必要があります。

Logseq

LogseqはGithub上で開発されているアプリです。ドネーションウェアというのかな、寄付を募って運営されています。

無料で使い続けてもいいし、気に入ったら寄付をしてくれたらいい。そういうスタンスの開発をしています。財布に圧がかからない。

ダウンロード

新しいバージョンが出るとアプリがGithubに公開されます。上のブログカードからダウンロードできるページに入れます。

Android

Logseq-android-0.7.1.apk といった具合に、拡張子が apk のものがAndroidインストーラー。これをダウンロードすると自動で解凍し、インストールが始まります。

共通のソースを使っているので、仕様はiOS版と同じです。弱スワイプでメニューが出るようになりました。

というか、iOS版はアップルの審査後になるので時間差があります。Android版のほうが先に出て、新機能を試すことができます。

パソコン版

拡張子が dmg なのが macOS用。ただし、CPUに応じて2通りあります。ご自分の環境に合わせてダウンロードしてください。

拡張子が AppImage なのが Linux用です。exe は Windows ですね。パソコン版のほうが機能が豊富で、テーマを選んだりプラグインを組み込んだりができます。

iOS

Logseq 0.7.1
分類: 仕事効率化
価格: 無料 (Logseq, Inc.)

iPhoneiPadはAppStore経由になります。Githubには置いてありません。アップルの方針だから仕方ないです。

日本語マニュアル

Logseqのマニュアルを日本語に訳してあるサイトです。なぜLogseqなのにScrapboxにあるのか。ちょっと笑ってしまうけど、とてもありがたい。

まとめ

Githubなのでソースも公開されています。ということは、もし開発チームが解散することがあっても、引き継ぐ人がいればLogseq自体に終わりはないということです。

あるいは、ソースをもとに別のタイプが出る可能性もあるということかな。

Logseq Mobileでブロック用メニューを出す方法

今回のバージョンアップでの目玉。出来ることが増えました。

弱スワイプ

Logseq 0.7.1
分類: 仕事効率化
価格: 無料 (Logseq, Inc.)

ブロックを左方向にスワイプするとき、右端に○印が現れ、その輪郭が濃くなるときがある。そこで止めて手を離す。すると下段にブロック用メニューが出てきます。

Heading

見出しのトグル。とはいえ、Markdownではなく「heading::true」というプロパティを埋め込むタイプのようです。

ブロックのうちの親ブロックが太字・アンダーライン付きになります。

Card

フラッシュカードへの登録。Logseqには暗記カードを作る機能があります。英単語を覚えるとき使う暗記帳のようなもの。

国試の問題集を先輩から後輩にmdファイルで継承する時代が来るのだろうか。これってうまく使えばボケ防止になる?

Copy

ブロックをクリップボードにコピー。別のところに貼り付けるのに使います。

Cut

ブロックをカット。やっぱり「引き算」が導入されました。無いのも変だものなあ。

Delete

こちらは削除。Undoでも戻らない。

Copy ref

ブロックにユニークIDを割り当て、それを他のところに埋め込むことができます。WorkFlowyのMirrorに当たるもの。

Copy url

ブロックを開くためのURLスキーム。他のアプリからLogseqを開くときに使います。

Right sidebar

右サイドバーにコピーが作られます。これ、面白い。いくらでも開くことができる。ドラッグ&ドロップで、他のページに移すことができます。

サイドバー自体もスワイプで開け閉めできます。

まとめ

「Share」がほしいかな。いや、ブロック単位よりはページに追加されそう。