Jazzと読書の日々

iPadを筆記具として使う方法を模索します

さらにローマ字入力を考える

そもそもローマ字入力って普及しているのだろうか。

普及率

2015年のデータだけどアスキーの遠藤さんが書いてました。 1990年のときのデータしか見つからなくて、そのときは「かな入力:55.1% ローマ字入力:30.9%」だったそうです。 かな入力が多い。 それもそのはず、ワープロ専用機のユーザを対象のアンケートだったから仕方ない。

それでアスキーで再調査したところ「かな入力:5.1% ローマ字:93.1%」と逆転していました。 かな入力だった人もローマ字に宗旨替えをしていた。 ほとんどローマ字入力というわけですね。 パソコンの普及によるものかインターネットの力か。 かな入力はめっきり少数派となっている。

そこから8年経った現在も結果は変わらないでしょう。

GIGAスクール構想

GIGAスクール構想のアンケート結果も載っていました。

学校でパソコンやタブレットを授業で活用しようという流れですね。 もともとデジタル教育の必要があり、コロナ禍の状況でリモート授業を進めるにあたり政府主導で始まった。 現場のスキルがそれに追いついてないアレです。

見てみると、そうか、ローマ字は小学3年生で習うのに1年生からキーボードを使うという矛盾があるんだ。 これは一大事。 学校によって対応策は違うようだけど、どうするのがいいのだろう。 カリキュラムが成立していない。 転校したらJISカナ文化圏という可能性がある。 ただでさえ地方では関西弁が通じないというのに。

うーむ、人類学的な問題だ。

フリック入力

タブレットだけならフリック入力を先に教えるのがいいかもしれませんね。

1年生からひらがなを教えるだろうし、その延長にフリックがある。 五十音順を覚えると使いやすい。 日々の勉強がすぐ役立つことが大事です。

でもノートパソコンを使っている学校が困るかな。 フリック入力用の外づけキーボードって聞かないし。 あってもお高くなってしまう。 やはりローマ字入力を優先か。 するとカリキュラムも、ひらがなより先にローマ字ってことかなあ。 それも子どもへの負担が大きいように感じる。

あら、これは難しい。

ローマ字入力

ローマ字入力の何が問題かというと「母音と子音を分けること」。

通常の言語生活で意識していない。 五十音を習って「あかさたな」の「あ行」に気づき「ここには共通の母音がある」となるのって、とても抽象度が高いです。 3年生まで待つのが筋なのもわかる。 3年生でも無理じゃないかと思うくらい難易度高め。

やはりフリック入力の方がいいかも。 右フリックの音は「せ」とか「め」とか。 「これってどこか似てるなあ」と思い始めて母音が取り出せる。 そういう習熟の飽和を待たないと抽象化に繋がらない。

3年生まではタブレットにしてフリック入力。 3年生からはパソコンに持ち替えて「お兄さん/お姉さんになった」とローマ字入力に切り替える。 そういう路線だろうか。

まとめ

「昔の人はね、字を手で書いていたんだよ。家に百科事典もあってね」