Jazzと読書の日々

iPadを筆記具として使う方法を模索します

WWDC2023の目玉は「置き配」ではないだろうか

Appleの新製品発表、盛りだくさんでした。

iPadOS17

17ですか。 うちのiPadでは走りません。 新しいのを買うしかないですね。

でもウィジェット回りしか強化されなかったように見えます。 ロック画面を見ることなんてないのに。 気になったのはJournalですが、iOSだけでの提供かな。 iPadには付けないつもりだろうか。

たとえば写真を撮ったとき、それにコメントをつけて日記化する。 Journalの動線はそうなってるみたいなのでiPhoneに最適でしょう。 iPadで写真を撮る場面は想像しにくいもの。 でも、iPhoneのJournalと同期すればiPadの方が振り返りやすい。 結局、なんのために記録をJournalに残すのだろう? そこまでは詰めてないみたい。

提供してみて、どういう使われ方をするかを見て、今後の展開を考える。 意味づけが後からやってくる。 Appleの製品は「事後性」の側面が強いからなあ。

Vision Pro

で、これがどうなるんだろう?の典型が Vision Pro。 ソード・アート・オンラインですか。 いや、VRゴーグルではないようです。

「空間コンピュータ」なので、これは「コンピュータ」。 ディスプレイが目の前に現れて仮想キーボードで入力する。 そういうコンセプトを前面に出している。

だからユーザはソファーに座っています。 立ち上がって大剣を振り回してモンスターと戦う様子はありません。 お茶の間が3Dシアターになって映画を鑑賞する。 そうした用途でしょうか。 白い壁に向かってないと、汚部屋が目に入って気が散りそうです。

コンテンツ

なるほどなあ、と感心したのが、やはり「空間コンピュータ」。 これだとソフトウェアは従来のままで構いません。 MaciPadのアプリが走るだけでいい。 ただ、操作するときの体験が変わってくる。 その一点にポイントを絞っている。

つまり、VRゴーグルにしてしまうと、専用のアプリが要る。 ところが黎明期のユーザは多くないからアプリは売れない。 するとその市場は低迷し、プロジェクト自体が失敗に終わります。 結局、新しいハードウェアは普及しない。

でも、従来のコンピュータの延長ならコンテンツの心配はありません。 今までのソフトウェアが活用できる。 画面が空中に浮かんでいるだけです。 それを手前に引き寄せたり、指で弾いたりできる。 作法が少し変わる。 すると、そこから別次元が開くかもしれない。 新しいハードに合ったソフトが登場するのはその後です。

もし新しい次元が開かなくてもNetflixが何か出すだろうし。

まとめ

Appleは「事後性」を見据えていると思う。 置き配的。 後から何か起こるだろうけれど、それが何かは今はわからない。 今できるのは、そのお膳立てをしておくこと。