面白い論文が溢れている。
Zotero
LogseqにZoteroの設定があったので「Zoteroってなに?」と調べてみました。ああ、Mendeleyみたいなものか。PDFファイルを管理するシステムです。論文を集めてデータベースを作る文献管理ソフト。Logseqは研究者を対象にしたアプリなのかな。
学術論文がネット上で手に入る時代。OPACを使って大学図書館から借りていた頃から進歩しました。今ではiPadで検索してすぐ読める。なんて罰当たりなんだろう。
J-Stage
ZoteroをインストールするとSafariの共有シートに現れます。つまりWebクリップができる。PocketのようにWebクリッパーとして使えます。それだけでも便利。
日本の論文を探すにはJ-Stageをクリップしておくのがオススメです。J-Stageは学術雑誌や大学紀要で発表された論文のデータベースになっています。無料で利用できるし、膨大な論文の海から目的のものを探すにはこれしかないですね。
クリップしておけばZoteroの内蔵ブラウザで開くことができます。動線がシンプル。
使い方
学術論文の情報ページ(DOI:デジタル識別子)を開き、共有シートからZoteroを選ぶと論文情報とPDFファイルがZoteroに保存されます。
Zoteroは起動時にアカウントを作ります。パソコンからもスマホからも、同じデータベースを参照できる。PDFファイルもZoteroサーバーに保存されます。無料のままでも300Mバイトまで貯めておけます。保存先はWebDAVも設定できるので、自前でWebDAVサーバーを借りるのも手かもしれません。
PDFファイル
PDFにはマーカーを引いたりメモを書き加えたりできます。左上に「アーティクルモード」があり、文献がテキスト化されるので引用しやすくなります。
文献リスト
クリップした論文は、タイトルを長押しして「Copy Bibliography」を選ぶと「参考文献」の形式でクリップボードに保存されます。
「Select」で複数の論文を選び「共有」から文献リストを作ることもできます。HTMLタグでリストが並ぶので、そのまま参考文献として貼り付けることができます。
Webクリップとして
とはいえ、一般生活者としてはWebクリップが便利かな。Safariでインターネットを見ているとき。共有シートからZoteroを呼び出すと、表示しているページのメタデータを記録します。タイトルやリンクだけでなく、要約も付けてくれる。
タイトルをタップすると、Webページを内蔵ブラウザで表示します。ブックマークですね。気になる箇所をコピーして「Abstract」に貼り付けていくのも良いでしょう。
Amazonは別扱い
Amazonのページだと著者名や出版社、発行日のデータが入ります。でも、この場合はURLの情報は残りません。たぶん、論文でAmazonを紹介することはないからです。Webサイトが参照先ならURLを表記するけど、Amazonでは「本」が主役なのでデータが引用されるわけです。
データに「読書記録」を付けることができます。「Edit」して「Add note」でワープロ画面が出てきます。自分の考察を書いていく。これだと読書体験がムダになりません。
まとめ
無料貸し出しの図書館がiPadに出張してきたようなもの。「こんなこと研究している人がいるのかあ」と感心するような、変な論文がいっぱいあり飽きません。関心のある分野を深めるには何を読めばいいかも、論文に引用されている著書を見るうちにわかってくる。贅沢な時代になりました。