Jazzと読書の日々

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ふつうの相撲

Sumo with Ref|600 Backlink | Photo by Bob Fisher on Unsplash

「ふつうの相談」を「ふつうの相撲」に空目して思いついた。

大相撲

というわけで、大相撲が中盤戦に入りましたね。

横綱照ノ富士休場という状況で、大関がどこまで勝ち星を伸ばせることができるかに関心が向けられていますが、どうも大関たちが振るわない。 関脇の三人も調子が今一つで、平幕の優勝がありそうな展開になっています。 高安、ガンバレ。

ふつうの

でも「ふつうの相撲」もあると思うんです。 巷で行われる一般人のための相撲。 中学生男子が掃除時間に教室の後ろの方で相撲に興じるとか。

今の子たちは相撲をするのかしら。 プロレスが流行っている気配はないからプロレスごっこじゃないですよね。 昔はゴールデンアワーに馬場さんかアントニオ猪木がテレビに出ていたけど、今の若者はテレビ離れしているものなあ。 掃除時間にプロレスをしないなら時間を持て余してしまう。 することがない。 いや、掃除しろよ、男子。

相撲、いいですよ。 国技です。 モンゴルも日本の領土と見なしていいなら、完璧な国技です。 ウクライナからもやってくるし、カザフスタンからも来る。 世界は一家、人類はみな力士。 こんな国際的な国技はそうそうありません。

相撲用語

相撲のすごいところは解説がつくところです。 体と体のぶつかり合いなのに、どのパターンであっても言語化できる。 独自の用語が発達していて「踏み込みが甘かったです」とか「足が揃ってしまいましたね」と敗因の分析が行われる。 まるで将棋みたい。

回しを掴むまでも定石があり、定石から外れるとブが悪くなる。 「ブ」もすごい言葉ですね。 体勢によって勝率が刻々と変わり、それを「これは霧島の方がブがいい」と形勢判断される。 「ここから頭をつけて回しを与えないことです」と予測もできる。

おっつけたり、左を差したり、うっちゃったり。 動作が言語化されていく。

なので、アナウンサーが言葉で「今の対戦は」と振り返ることができる。 相撲用語のすごいところです。 ラジオで中継していた頃から練り上げられてきた。

漢語やカタカナ語が少ないのは「耳で理解できる言葉」を模索したのだと思う。 しかも直感的に動作に結びつく動詞の名詞化が使われる。 ビデオの再生を見なくても取り組みがありありと浮かぶ。 伝統でしょうか、歴史の長さなんだろうか。

まとめ

ライフハックのプロセスも、もっと言語化されていくといいかな。 「ふつうの生活」を誰もが生きている。 そのプロセスを細かく描けるような言葉を生み出していきたい。