Jazzと読書の日々

iPadを筆記具として使う方法を模索します

フォントのProとProNは何が違うか

cssでフォント指定をするとき、GothicのあとにProをつける説明とProNをつけるのと二通りあります。 あまり気にしていなかったのですが、そういえばなぜだろう。 Nの正体がわからない。

ObsidianではProNしか選べないようになっているので、たぶんNewのNかなと推測されます。 新旧あって、古い例題でcssにProが使われているんじゃないか、と。 としたら、それはどんな違いになっているのかな。

JIS2004

調べてみるとフォントの規格が2004年に変更されていました。 それまではJIS90という名前なので1990年に選定されたのかな。 DOSの時代ですよね。 漢字ROMでやっと日本語ワープロが実用的になってきた頃。 メーカーごとの独自規格を統一するためにJISがガイドラインを定めた。 そんなところでしょうか。

それに対して2004年はインターネットの時代です。 画面が高解像度になり、フォントもドット数の制約がなくなった。 そこで見直しが行われたのでしょう。 印刷物と同じクオリティに近づけようとしている。 略字だったものを正字に戻す試みがされています。

ProがJIS90系で、ProNがJIS2004系。 大雑把にはそんな違いがあります。

具体的には

TextwellでPro系の表示をしてみる。

これがProN系だと

こうなる。

168文字に変更があって、わかりやすいところでは「辻」。 「しんにょう」の点が二つです。 (あ、はてなブログの表示がJIS90だ! いま気づいた。ブラウザの設定?)

はい、びっくりしましたね。 手で書くときも「点一つ」で書いてました。 これはどうなんだろう。 人間OSがアップデートできてなかったのか。 そもそも小学校で「点一つ」と習ったような気がするし。 謎が深まってきます。

ほかの「しんにょう」も気になって「道」とか「通」とか、うむ、点は一つのようだ。 反対に「逢う」は二打点で「樋」も二打点。 「逢う」と「遭う」は会いかたに違いがあるのだろうか、「違い」も一打点か、と混乱してきました。 そもそも画数が変わってくるし、姓名判断で運勢も変わってくる。 「辻井さん」や「高辻さん」は大丈夫ですか。

他にもいっぱい

例えば「葛餅」。 Proだと「葛」が「ヒ」です。 ProNが「人」。 「餅」も「食」が旧字体の「二」になります。

「鯖」も「錆」も「青」が旧字体。 「捗る」も「歩」の「少」が一点少ない。

「諺」の「彦」には、成人男性のイレズミを表す「文」を使う。 「疼く」の「冬」も氷を意味する「二水」が正字。 「煎る」の「月」は「肉」のニクヅキ?

若い人はどちらを習っている?

まとめ

昔の漢字は24×24のドット絵だからなあ。 こちらの頭もドット絵のままか。